2月19日(日)、さいたまスーパーアリーナにて、吉井和哉、東京事変らが所属するEMIミュージック・ジャパン主催のロックフェスティバル「EMI ROCKS」が開催された。同フェスは、2010年のEMIミュージック・ジャパン設立50周年を記念して開催され、今回で2回目。トップバッターのBase Ball Bearをはじめ、ゲストのKREVAとサムライセッションを披露した雅-MIYAVI-、今勢いのあるthe telephones、海外アーティストの初出演となった元スマッシング・パンプキンズのJames Iha、ストレイテナー、ACIDMAN、9mm Parabellum Bulletなど、現在のロックシーンを代表するバンドたちが、圧巻のパフォーマンスを立て続けに披露し、1万6000人の観客が熱狂した。
最後のフェス出演ということもあり、ライブ前から熱気にあふれていたのが東京事変だ。演奏は「新しい文明開化」からスタート。解散前のバンドとは思えないほど、メンバー全員がライブを大いに楽しんでいる姿が印象的だった。「閃光少女」「群青日和」「キラーチューン」というクライマックスで、会場は一体となり、フロア全体が水色の旗を振る光景を、「美しいです」と椎名林檎。マイクを下にそっと置き、ステージをすっと後にした。
トリは、吉井和哉×9mm Parabellum Bullet。9mmのバンド演奏と吉井と菅原のボーカルというスタイルで、まずは吉井の「CALL ME」。9mmは吉井へのリスペクトを公言しているだけに、相性もバッチリだ。驚きの選曲で、THE YELLOW MONKEY時代の「SPARK」、EMI伝説のロックバンドであるBOØWYの「ONLY YOU」などをメドレー。そして、9mmの「Discommunication」を、艶やかな声で吉井が歌うと、どよめくほどの大きな歓声があがった。
アンコールは、この日の出演者から9組がステージにあがって、EMIが誇る偉大なバンド、ビートルズの「ALL YOU NEED IS LOVE」を披露。GSシーンから始まり、ジャックス、サディスティック・ミカ・バンド、忌野清志郎、BOØWYから現在へ、脈々と受け継がれるEMIのロック魂とレーベル愛にあふれるイベントとなった。【東京ウォーカー】