定番だからこそ高いクオリティが求められるコンビニおにぎりに、2つの具が同時に味わえる“Wテイスト”の波が到来! コンビニ各社でおにぎり革命が起こっている。
これまでのコンビニおにぎりといえば、サケならサケのみで、1個につき1つの具というのが一般的だった。しかし、コンビニ各社では、具が複数入ったおにぎりを仕掛けていく模様だ。セブン-イレブンでは、2月下旬から、おにぎりの具の二大定番をかけ合わせた「具たっぷりおむすび 梅とおかか」(126円)を発売。ファミリーマートでも、2月下旬から和歌山紀州梅と博多明太子を使用した「金芽米 梅明太子」(170円)を発売している。
「よりふっくらと、美味しいおにぎりを目指す中で、具を複数入れる発想に至りました」とは、セブン-イレブンおにぎり開発担当の初芝貴博ジュリーさん。「正直に言うと、もともとのスタートは、よりふっくらとした、手作りに近いおにぎりを開発したいというものでした。それを実現するために、これまでの型に入れておにぎりを成型する方式から、シート状にしたご飯で具を包む方式に変更しました。すると、意図したふっくら感に加え、内容量もこれまでより増やせることが分かったんです」。それをヒントに、おにぎり専門店でも人気を博していた“Wテイスト”を開発するに至ったそうだ。
今後の展開について聞くと、「まずは定番の具の組み合わせを主に拡充し、お客様の潜在的ニーズをつかんで、全く新しい味にも挑戦していきたいです」と初芝さん。とはいえ、奇をてらわない組み合わせで、“手作りのような安心感のある商品”を開発していく予定だそう。「最終的には、握りたてのようなホカホカおにぎりを並べたいですね」とコメントする。
ちなみに、おにぎり専門店「おむす人」で、昨年売れたものを集計してみたところ、1位が「鮭とイクラ親子(えんむすび)」のおにぎりに。「ツナマヨと昆布(えんむすび)」「青しそとたくあん(えんむすび)」など、ランキング上位に多数入っているのだから、“Wテイスト”おにぎりの人気は保証済みだ。ぎっしりと詰まった具を、ひと口目から堪能できるのが人気の秘訣かもしれない。【東京ウォーカー】