3月9日、関西で初めて「ノートン記者発表会」が行われた。セキュリティソフトウェアメーカー、シマンテックコーポレーションの「ノートン360 バージョン6.0」と、「ノートン・オンライン・ファミリー」、「ノートンモバイルセキュリティ」の新機能が紹介された。
「ノートン360 バージョン6.0」では、強力な保護機能やウイルス対策に加え新機能の「ノートンIDセーフ」が。これはウェブ上の各種サイトで入力するIDやパスワードをアプリケーション上で一括管理する機能。様々なIDやパスワードが一つのIDとパスワードで管理できるだけでなく、キーロガーなどの脅威から個人情報を守る役割も。バックアップ機能も改善され、シンプルな操作で迅速にクラウド上に取れる。これによって個人情報や写真、音楽ファイルなど「たいせつなもの」をより安全に守れるようになった。
「ノートンオンラインファミリー」はアカウントを取得すると無料で使用できるソフトウェア。ウェブ監視とブロック機能を持ち、子供がアクセスするサイトを保護者がチェック、不適切と判断したものをブロックできる。2月にはアンドロイド対応の「ノートンセーフティマインダー:モバイルエディション」が登場、アンドロイド端末からの不適切なサイトへのアクセスを予防。子供がどうしてもアクセスしたい場合には理由を申請できるなど、親子で話し合いながらオンライン上での行動を決定できるのが、単純なブロックソフトとは異なる点。
「ノートンモバイルセキュリティ」はアンドロイド端末の個人情報を保護するアプリ。連絡先やメール、オンラインショッピング、おサイフなど個人情報満載のモバイル端末を紛失した場合に役立つ機能を搭載、物理的な脅威とオンライン上の脅威から端末を保護する。オンライン上の脅威への対策の一つが「Webプロテクション」。これは詐欺目的など悪質なサイトをブロックするもの。そのほか、マルウェア対策や迷惑着信、迷惑SMSの遮断などの機能搭載されている。
さらにウェブ上からリモートで端末をロックできる盗難防止機能を搭載。端末を発見し、地図上でありかを示したり、リモートで内蔵カメラを操作して、端末を持っている人や周囲を確認することも可能。リモート操作でアラームを鳴らす「スクリーム」機能も追加された。
人が携帯電話を過去5年間に紛失したり盗難にあったりした回数は平均1.4回だそうだ。1人1台は必ず紛失しているということ。「私は大丈夫」は当てにならない。いざというときあわてないためにも、セキュリティ対策はしておきたい。