くまだまさしの映画主演決定か?新進イギリス人監督が絶賛

東京ウォーカー(全国版)

「第4回沖縄国際映画祭」2日目となる3月25日(日)、沖縄コンベンションセンターのシアター1で『アタック・ザ・ブロック』の上映が行われ、舞台あいさつにジョー・コーニッシュ監督と出演者のニック・フロストが登壇した。

『アタック・ザ・ブロック』はロンドン小さな街の一角に突如現れたエイリアンと、10代の悪ガキ集団との死闘を描くSFアクション。イギリスのコメディアンであるジョー・コーニッシュ監督の映画監督デビュー作で、出演者の大半が映画同様10代の若者で映画初出演というフレッシュな作品だ。

会場にはこの映画を愛してやまないというくまだまさしが応援に駆け付け、初めての映画祭参加に喜びを爆発させた。気合たっぷりのくまだは「観客のみなさんの“熱さ”を調べたいと思います!」と、おもむろに双眼鏡を取り出し会場を見回し、「今日のお客さんはステキなお客さんばっかりだ!」とひと声。そして双眼鏡をはずすと…そこには作り物のキラキラ目が!というネタだった。

くすくす笑いが起こる中、ジョー・コーニッシュ監督とニック・フロストが登場すると、会場からは打って変わって大きな歓声と拍手が。監督は「沖縄に来たのは初めてだが、とても美しい。来られて光栄だ。そして、たくさんの方がここにいらっしゃってくれたことがとても光栄だ」と笑顔で歓声に応えた。続いてフロストが「風は少々強いが、みなさんはとても温かい」とあいさつ。そして監督が沖縄国際映画祭のコンセプトについて「笑いと平和というコンセプトがとても素晴らしい」と讃え、「私の映画でもエイリアンに襲われた若者が、平和のために戦うのです」と紹介した。

映画のアイデアについてコーニッシュ監督は「エイリアンはよくアメリカを侵略するが、私が住んでいるロンドンにはなかなかやって来ない。だからぜひこういう映画を撮ってみたいと思っていた」と。そこで、くまだが「(映画の中の)あれは本当にエイリアンなんですか?」と質問すると、監督は「イエス。彼らは本物のエイリアンだ。実際に宇宙に行って危険な目に遭いながら撮影してきた。今までに映画に登場したことのない本物のエイリアンだ」と、ここで真剣な表情を見せるちゃめっ気ぶりで笑わせた。

フロストは「私は出演者の中で、一番年上だったが、共演の若者たちがどんな演技を見せるのかに興味があった。また、10年来の友人であるジョーの監督デビュー作にぜひ出演して様子を間近で見てみたいと思ったんだ」と監督との友情を語った。

その後、くまだが、この日のためにネタを作ってきたと慌てて舞台裏へ。そんなくまだを見て、フロストは「フトモモが素晴らしい!」と褒め、観客をくすぐった。肝心のネタは、映画になぞらえて、おもちゃの刀を振り回した後、かぶっていたカツラが割れるというもの。苦笑いの監督は「素晴らし過ぎて言葉が出ない。みなさん、もう映画を見る必要はない。彼のパフォーマンスで十分だ」と絶賛し、会場は爆笑の渦に包まれた。

「パート2はあるんですか?」とのくまだの質問に監督は「それは定かではないが、くまださん次第。マネーだ。今作は7万ポンド掛かったから、それを用意していただければ…」と、リアルな金額を口にし、通訳が慌てて計算する一幕も。「パート2ではぜひくまださんに出演してもらってスターになっていただきたい」とラブコールを送った。

最後に監督は観客へ向けて「この素晴らしい映画祭で、このように大きなスクリーンで、映画を100%楽しんでいただけると思う。そしてもちろん観客のみなさんも100%素晴らしい!」と締めくくった。【東京ウォーカー】

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