現在開催中の「第4回沖縄国際映画祭」2日目の3月25日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター・オープンエア―にて、移動式スクリーン「Cine Screen 400」の2作品目として映画『さや侍』が上映。その舞台あいさつに、ゲストの板尾創路、スペシャルゲストで同作主演の野見隆明、MCのライセンスとはんにゃが登壇した。
『さや侍』は松本人志が監督を務めた3作目。昨年、世界で最も歴史のある映画祭の1つ「ロカルノ国際映画祭」へ正式出品されるなど、海外からも注目を浴びた作品。武士なのに鞘(さや)だけで刀を持たない“さや侍”・野見勘十郎とその娘・たえ(熊田聖亜)が挑む30日の戦いを通して父娘の葛藤や絆を描き、松本ならではの笑いと物語設定で、これまでの時代劇とは一味も二味も違う作品となっている。
役者として、監督・松本人志の印象を聞かれた野見は「本当にすごい人だなと思います。神様ですよね」と絶賛。日本アカデミー賞授賞式の感想の感想を聞かれると「AKB48の前田敦子さんとお会いして、舞い上がってしまいました」と振り返った。いい思い出に浸る野見を尻目に、板尾は「深海魚みたいなおっさんですよ…」と一蹴すると、会場は大爆笑! また、さや侍に出演した後、周囲の反応は変わったかと聞かれた野見は「“さや侍”の方ですよね」と大勢の人に声を掛けられると照れ笑い。すると板尾は「ちっちゃい嘘をいっぱいつきよるんです!」と、野見の裏の顔(?)を暴露し、観客の笑いを誘った。
続いて、MCのライセンス・井本に、撮影中の野見のエピソードを聞かれた板尾は、野見がスタッフに「どないなっとんねん! 約束がちゃうやろ!」と怒鳴られていたことを告白。それでも「いい人に恵まれました」と謙虚に答える野見をよそに、板尾は「(スタッフは)ムチがぶっとくて、アメがちっちゃいんですよー」と、厳しい撮影風景を明かしていた。
さらに、板尾は「野見勘十郎がヘビを2匹捕まえて蝶々結びをする技があるんですけど、いきなりヘビに噛まれて流血しましてね。そのシーンはさすがにカットされました」と、野見が芸人張りに体を張って撮影に挑んだことを称えつつも苦笑い。「あの時はヘビを一生懸命捕まえて…」と、滑舌悪く答える野見には、「よう(日本アカデミー賞の)新人賞取れたなあ!」と鋭いツッコミを入れて、会場を沸かせた。
最後に、板尾は「風でスクリーンが飛んでいくかもしれないんですけど、(皆さん)スクリーンに捕まって観てもらって」と笑いを交えつつ、「ばかばかしさから感動に変わる映画なので、しっかり目に焼き付けて感動して帰ってください!」と映画の魅力を語り、舞台あいさつを締めくくった。【東京ウォーカー】