沖縄国際映画祭の地元CMコンペ、「鈴木Q太郎×新潟県」がグランプリに

東京ウォーカー(全国版)

「第4回沖縄国際映画祭」2日目の3月25日、沖縄コンベンションセンター・シアター3にて「JIMOT CM COMPETITION」が行われた。観光庁長官・溝畑宏さん、国際ジャーナリストのスベンドリニ・カクチさん、沖縄県出身の民謡歌手・前川守賢さんの審査員3人が最終投票を行い、樋熊秀行(ひぐま・ひでゆき)さん発案、ハイキングウォーキング・鈴木Q太郎が出演した新潟県のCMが見事グランプリに。CMは新潟県・十日町市で撮影され、鈴木Q太郎が地元の若者と雪合戦をし、新潟県民の温かさをアピールする内容だ。

「JIMOT CM COMPETITION」は、住民だからこそ知っているその地域の良い点を、CMという形で全国の人たちに知らせようという公募企画で、昨年からスタート。2回目となる今回は、前回の約2倍となる900通の応募があり、その中から選ばれた最終10通のノミネート作に吉本興業が協力してCMを制作した。また、今年は新たな試みとして2つの「特別部門」を設置。1つは、東日本大震災の被災地である岩手、宮城、福島の3県の小学校と作品を制作。そして、「海外部門」を設立し、応募のあったアジアの5か国と1地域(中国・韓国・タイ・インドネシア・スリランカ・台湾)の作品が誕生した。

イベントはガレッジセールの司会で進行。会場には応募者と吉本芸人がそろって登場し、それぞれチームごとに撮影エピソードを披露した後、メーキング、CM本編を上映。途中、ガレッジセールと吉本芸人、応募者らが軽快なボケとツッコミを挟みつつ、会場を盛り上げた。

当日までのWEB投票の結果、最終2作品に残ったのが新潟県の作品と、博多華丸・大吉を起用して北九州市・門司港をアピールした福岡県の作品。だが、博多華丸・大吉の2人はスケジュールの都合で会場に来られなかったことが判明。京都府のCMに出演した千原せいじは、「ちょっとおかしない!? なんでその本人おらへんねん? スケジュールどないかなったやろ!(笑)」と怒り気味にツッこんでいた。

最終審査では、審査員の3人が満場一致で新潟県を選出。出演した鈴木Q太郎は、出演者として自分を選んでくれた樋熊さんに対して「非常に感謝しています。新潟にはほかにも有名人がいるのに、そこを押しのけて私を選んでくれて、非常にうれしいです!」と感謝。一方、アイデアを生んだ樋熊さんは、「(グランプリが)取れると思わなかった! ベストを尽くすのみと考えていました。賞金47万円の使い道は、協力してくれた地元の人たちと大祝賀会を開催して、残りは今年結婚するので結婚資金にしたい」と話し、思い掛けない2重のおめでたに満面の笑みを浮かべた。【東京ウォーカー】

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