人気ドラマ「桜蘭高校ホスト部」が映画化! ヒロイン役の川口春奈に直撃!

関西ウォーカー

葉鳥ビスコの人気コミックを原作に、超セレブが通う名門高校のクラブ活動“ホスト部”に入部した庶民の女子高生と6人のイケメン部員の青春と恋を描いた人気ドラマ「桜蘭高校ホスト部」。その劇場版がついに登場! ヒロインのハルヒ役はドラマより人気急上昇中の若手女優・川口春奈、相手役の環(たまき)は山本裕典が続投。篠田麻里子演じる留学生のミシェルの登場により、ハルヒと環の関係に変化が訪れるなど、見どころいっぱいの本作を、川口春奈が語ってくれた。

─今回、ドラマから映画化されるというお話を最初に聞いた時はいかがでしたか?

「純粋にうれしかったですね。ドラマだと地域によっては観られない方もいたと思いますし、映画だと全国の劇場で公開されるので、この作品の魅力をもっと多くの人に伝えられるチャンスだと思いました」

─この作品において川口さんは“紅一点”の存在ですが、実際に現場の雰囲気は?

「出演者もスタッフもドラマと同じなので、すごくいい雰囲気でした。私は人見知りをするので、周囲の方となじめないとお芝居もなかなか上手くいかなくなってしまうので、今回の現場はすごくリラックスできましたね。ドラマの最初のころはなかなか話もできませんでしたけど、ハードな現場を一緒に乗り越えたから自然と輪の中に入っていけて、男女関係なく仲間になれたんだと思います。現場でお弁当があっても“せっかくロケに来たんだから”って、みんなで一緒にゴハンを食べに出かけたりすることもありましたね」

─川口さん演じるヒロインはひょんなことから男装をして“ホスト部”に入部しますが、役作りで苦労したことや印象的だったことはありますか?

「実際に“実写化ってどうなの?”という原作ファンの方もいるはずなんですよね。なので“私がハルヒを演じてもいいのかな?”って思うこともありましたけど、原作とは別モノなんだって思うようにしました。周りのキャラクターは基本的にテンションが高いですけど、それに比べてハルヒは落ち着いているので、周りに流されないように自分のペースを保って演じることを心がけていましたね。特に環を演じる山本さんのテンションの高さに最初は笑ってしまいそうになりましたけど、最後の方は“もともとこういう人なんだ”って思うようにしました(笑)」

─ドラマ版、映画版を通じて川口さんが思う「桜蘭高校ホスト部」の魅力はどんな部分ですか?

「“超セレブ高校でホスト部!?”って非現実的に思われがちですけど、実際にその中に入ってみると、部員は愛があふれていて、すごく親近感を覚える人たちの集まりなんですよね。そういう“温かさ”が魅力なんじゃないかなと思いますね。タイトルだけを見ると、ホスト役なのかなって一瞬不安がよぎりましたけど、原作を読んでみたらすぐにそんな不安も吹き飛びました。ホストといえば、やっぱり“夜のお仕事”というイメージが強かったんですけど、実際のホストの方も“最高のおもてなし”をしているという点は映画のホスト部との共通点だなとこの作品を通じて感じました」

─川口さん自身がホスト部におもてなしをされるなら?

「桜蘭のホスト部は部室のとびらを開けた瞬間に“キラキラ”とした雰囲気があるんですけど、誰か泣いている子がいればみんなで助けにいくような温かさがあるので、私も落ち込んでいる時に慰められにいきたいですね(笑)。それで元気をもらいたいです!」

─今回の現場でつらかったことはありますか?

「悩んだことはありました。スケジュールのない中で、どこまでお芝居がしっかりできるんだろうって、自分との闘いもあって…でも、その思いをスタッフの方もしっかりと受け止めてくれて“大丈夫だよ”って言ってくれて、本当に周りに助けられました」

─このハルヒという役を演じて、ご自身にも変化はありましたか?

「ハルヒみたいに自分よりも相手のことを率先して行動に移すのは、実際はすごく難しいことだと思うんです。もし、自分の周りに落ち込んでいる子がいたら、話を聞いてあげたい、助けたいなっていう大切な気持ちはこの作品から学べたと思います」

─映画版ならではの見どころを教えてください。

「やっぱり“恋愛”ですね。ミシェルがハルヒの前に現れたことで、ガラッと雰囲気が変わって、環を思うハルヒの気持ちもどんどん強くなっていって…。ドラマでは女の子はハルヒだけだったので“嫉妬”っていうのもなかったですけど、ミシェルが学園に来ることによってハルヒとしてだけでなく“春奈自身”としても嫉妬しちゃいました(笑)。ドラマを観ていなかった方でも今回の映画は楽しめると思います。ドラマをずっと観てくださっていた方も、ハルヒと環の微妙な関係性というのが、映画では少し進展があったりと、いろいろな楽しみ方をしていただけるんじゃないかなと」

─ハルヒと環の関係もまだまだ進展がありそうですが、続編があったら?

「本当に楽しい現場なので、ぜひ何度でも参加したいです! 原作のコミックにもいろんなエピソードがあるので、このメンバーで一緒にお仕事がしたいですね」

─では、今後の女優としての目標は?

「菅野美穂さんにあこがれていてどんな役も自分のモノにできる女優さんで、バラエティでは飾らないナチュラルな佇まいがすごくステキです。なので、私も“あの役、意外と川口春奈はハマるな”って言われるようになりたいですね」

【取材・文=リワークス】

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