近鉄・大阪阿倍野橋駅の真上に誕生する、地下5~地上60階の超高層複合ビル「あべのハルカス」の報道関係者向け建設現場内覧会が3/27に行われた。「あべのハルカス」は、現時点で高さ200mを誇り、今年秋ごろ、複合ビルとしては高さ日本一となる300mに到達予定。2014年春にグランドオープンを予定している。
内覧会では、オイルダンパーなどの制震装置が公開され、超高層ビルだけに心配される地震対策面での取り組みが強調された。建物は、まだ鉄骨で枠組みが組み立てられている途中だが、窓ガラスがはめられており、24階にはオフィスモデルルームも設置されている。今回公開された30階(高さ約150m地点)からでも、隣接するビルを見下ろす眺望で、北は梅田の高層ビル群、西は大阪府咲洲庁舎(旧WTC)まで見渡せた。
また、内覧会では工事・計画進捗説明会も行われ、地下2~14階に入る近鉄百貨店阿倍野新本店がビルのグランドオープンに先行して、2013年夏ごろを目標に先行オープンする予定であることが発表された。近鉄百貨店阿倍野本店は、同年夏から既存施設の改修に着手し、2014年春に改修を終え、既にオープンしているタワー部分の施設とともに、単店舗日本一の床面積を誇る百貨店としてグランドオープンする。
なお、ビルには百貨店のほか、19・20階、38~55階、57階に関西初となる「大阪マリオット都ホテル」、16階に美術館、58~60階の高層会に360度のパノラマ眺望が楽しめる展望台、21~36階にオフィスなどが入る予定だ。
【関西ウォーカー編集部/森智美】