芸人監督の個性が光る10作品を上映!監修役のキム兄が驚く作品も

東京ウォーカー(全国版)

「第4回沖縄国際映画祭」5日目の3月28日、宜野湾市・沖縄コンベンションセンター・シアター3にて、「SoftBank presents お笑いLIFE ショートフィルム上映会」が行われ、さまざまな芸人が監督となって製作したショートフィルム10作品が上映された。4作品を上映後、監修役の木村祐一をはじめ、実際に監督を務めたしずる・村上純、麒麟・川島明、トータルテンボス・大村朋宏が登場すると、客席からは歓声が上がった。

映画『ソンナヒ』は、レストランを舞台に、友達との待ち合わせをドタキャンされた男の小さな不幸の連続を描いた作品。本作でメガホンをとった村上は、小さな幸せの連続を描いた木村の作品『ワラライフ』の逆バージョンを目指して製作に挑んだという。「主人公のイメージとしてすぐに浮かんだのが相方の池田一真だった。路上をそんなに歩いていないはずなのに、(池田の)靴の裏にガムがくっついている時があったんです」と普段の残念ぶりを暴露し、ハマリ役だったことをアピールした。

大村が監督を務めた『危険な屋上』は、自殺志願者が次々と現れる屋上を舞台に、さまざまな人間模様をコメディータッチで表現した作品。出演した相方・藤田憲右について大村は、「警官役で、藤田を登場させたのはヘアスタイル的にまずかったかなと思いました」と反省。しかし、監修の木村いわく「(大村は)きっちり作りたいタイプ。屋上に人が集まって、それぞれの事情が合致していくという設定が見ていて気持ちがいい作品でした」と作品をベタ褒めだった。

川島は『洋食屋いわき』『Bump』の2作品を製作。『洋食屋いわき』は、取材を受けた洋食店のシェフが緊張からパニックに陥り、リポーターらがあたふたしながらも取材をうまく進めようと奮闘する作品。川島によると「追い詰められると面白い表情する」というシェフ役のロバート・秋山竜次の表情も見逃せないとか。『Bump』は、2人の男が互いの携帯をぶつけることで連絡先を交換できるアプリ“Bump”を試していく即興コントのような作品。主役の2人(とろサーモン)には設定のみを伝え、撮影はアドリブで挑んでもらったと裏話を披露すると、観客も「えー!」とビックリした様子。木村は「川島はきっちりしているタイプだと思っていた」らしく、アドリブ性が高い作品に意外な驚きを感じたようだ。

さらに、「構成やシチュエーション、配役を考えていくうちに自分でも知らなかった性格に気付く」と語る木村は、作品を通じて後輩たちの新たな可能性を感じたそう。「どれをとっても素晴らしい作品だと自負しています。1人でも多くの人に観てもらえれれば嬉しいです。観て、自由に好き嫌いを判断してください。それが芸術です」と締めくくった。

この日、上映された短編映画は計10本。トークショーに登場した村上、大村、川島のほか、ペナルティ・ヒデ、ロバート・秋山、ピース・又吉直樹、キングコング・西野亮廣、オリエンタルラジオ・中田敦彦、NONSTYLE・石田明の作品を上映。芸人監督による超大作が生まれる日も近いかも!?【東京ウォーカー】

注目情報