福岡・天神の西鉄ホール(ソラリアステージ6階)でMiyake Yuriko(以下、Yuriko)主演作「The Puppet Train~操り人形列車~」が、4/21(土)に上演される。ニューヨークを中心に活躍中のダンサーで女優のYurikoが、コメディタッチな笑いあり、涙ありの心温まるヒューマンドラマをソロで熱演するミュージカルだ。
主人公マリア(操り人形)が、ある日、気付いたら列車に乗って旅に出ているところから物語は始まる。愛の駅や夢の駅など各駅に停車し、愛とは何なのか、夢の大切さなど、それぞれのドラマにぶつかりながらの成長を描いていく。観客中心に物語が構成されているので、二度と同じストーリーができあがらないというのも、このステージの見どころだろう。
Yuriko「各公演ごとに来場されるお客さんが違うので、ストーリーラインが毎回変わるんですよ。だから、舞台が生き物みたいですごくおもしろくなっていると思います」
1人で歌い、踊り、つっこみどころ満載の笑いも交えながら、感動のクライマックスへと一気に魅了していく、まるでジェットコースターのような作品になっている。
これまで、ニューヨークで日本の文化を取り入れた舞台を公演してきた彼女は、一昨年「博多どんたく港まつり」のステージで踊った際、福岡の街の気質、人の温かさに感動したという。「福岡の街に惚れたんです。アーティストとして、すごく刺激を受けたんですよ」と、福岡での九州初公演を決めた。今回の作品にも、日本舞踊の要素が盛り込まれている。
彼女は、自分の声や、動き、エネルギーで、キャラクターの魂を全身全霊で表現する。すべては表現するために。今後も、映画、声優にと幅広く活躍の場を広げていくという。
最後に、Yurikoから公演に向けてのメッセージをもらった。
「震災から1年経ち、この作品を演じることは運命だと思ってます。この時期だからこそ考えることがすごくあると思うんです。涙を共有したり、笑いを共有したり、そこには、国籍も人種も何も壁はないんだというメッセージも入りつつ、みなさんと楽しめる作品に仕上げています。ぜひ、大切な人と一緒に楽しみに来てください。ティッシュかハンカチは必須ですよ。メイク直しもね(笑)。みなさんと開場でお会いできるのをお待ちしてます」