1958年の開館から閉館までの50年間に4000万人が訪れ、クラシック音楽からオペラ、ポップスなど国内外の一流アーティストの名演奏の舞台として多くの人から愛されてきた、現在、立て替え工事中のフェスティバルホール(大阪市北区中之島)。2013年4/10(水)のオープン日に、イタリア・ヴェネチアにある名門オペラハウス「フェニーチェ歌劇場」が、こけら落とし公演を行うことが決定した。
同歌劇場が来日公演を行うのは、8年ぶり、3回目。イタリアの作曲家・ヴェルディの最高傑作「オテロ」を上演する。その後も、ミュンヘン・フィル、大阪フィルをラインアップし、さだまさし、谷村新司ら旧ホールでおなじみだったアーティストも顔をそろえる予定。こけら落とし公演を含む公演日程などの詳細は、今年、9月中旬にフェスティバルホールのWEBサイトで発表。その後、チケットの販売が開始される。フェスティバルホール主催公演や大阪国際フェスティバルのチケットの優先予約ができる「フェスティバルホール・クラブ」は、4/10から募集が始まった。
なお、新ホールは、今年、10月に竣工する高さ200mの超高層ビル、中之島フェスティバルタワーの2~7階に位置し、「天井から音が降る」と称された旧ホールの形状を受け継ぐ。客席数も旧ホールと同じ2700席。前後間隔を4cm広げ、一回り大きくなる客席は、ゆとりある鑑賞空間を実現する。また、舞台の奥行きや袖舞台の幅を広げることで、舞台総面積を1580㎡に増床。オペラやミュージカルなどより複雑で迫力ある演出が可能となる。
50年の伝統を受け継ぎながら、さらに進化した「音楽の殿堂」の幕開けに期待が膨らむ。
【文=関西ウォーカー編集部 森智美】
■フェスティバルホール
URL:http://www.festivalhall.jp/