春から新生活をスタートさせた人も多いのでは? しかし、4月から既に2ヶ月が経とうとしているが、未だに“部屋には段ボールが積みっぱなし”“収納が上手くいかなくて困っている”などの悩みを抱えて、美しい部屋とは縁遠い生活を送っているという人も。そこで、今回はインテリアコーディネートのプロ・倉本康子さんを直撃! 役立つ収納術、コーディネート術を教えてもらった。
話を聞いたのは、“インテリアモデル”という新ジャンルで活躍する倉本康子さん。独自の部屋コーディネート術の提案や、オリジナル収納グッズのプロデュースを行うインテリアコーディネートのプロだ。今回は、そんな倉本さんに、「新生活を送る人たちが“美しい部屋”に住むためには、どうすれば良いか」と質問。すると、3つの技をアドバイスしてくれた。
■キッチンツールは空間をフル活用して収納すべし
まず教えてくれたのは、キッチンツールの収納術。床面・奥行き・幅・高さをフル活用して、“収納力をUPさせること”がキモになるとのこと。
「これは“収納の基本のキ”ですが、最初に、収納スペースにケースや組み立て棚などのアイテムを設置してください。さらに、細かい収納のコーナーを設置しましょう。そこに、物を収納していくと、簡単に、しかも出し入れもしやすいスペースが完成します」と倉本さん。
シンク下も同様だそうで、「シンク下はお鍋など、かさばる物をしまうところなので、100円ショップにあるようなグッズが力を発揮する場所でもあります。コの字型のラックを重ねて、デッドスペースになりやすい“上部の空間”にも物をしまうと良いでしょう」と話し、「本立てやマガジンケースを使って鍋などは縦収納に。扉裏も収納スペースになるので、スペースを無駄なく使いましょう。粘着フックやS字フックで袋を吊るせば、中にはシンクの水切り袋などをしまえますよ。また、ボックス型のケースを両面テープで貼れば、ラップ類の収納もOK! タオルハンガーを貼って、鍋フタの収納やゴミ袋かけにするのもアリです」と、具体的に教えてくれた。
■収納&インテリアにも効く「3の法則」を実践すべし
また、倉本さんからは、「“3”の法則」という謎のキーワードも飛び出したが、「『“3”の法則』を実践すると、収納にもインテリアにも有効です」と話す。
「例えば、収納に使うカゴなどを3つ以上、揃えます。3つ、同じ種類のものを並べることによって、ムダなスペースが省けるだけでなく、統一感が生まれて、魅せる収納=インテリアとなるのです」。
倉本さん曰く、部屋に置くものは、1つ1つが異なるものだと、“ちぐはぐな印象”を生んでしまうのだとか。「2つだと線対称に使うにはいいですが、限られた広さのなかではホテルのように線対称にレイアウトするのは難しいかもしれません。しかし3つ以上揃えると、簡単に部屋に“奥行とリズム”が生まれます。収納グッズも、飾る小物も、3つ以上あるとステキに見える効果がありますよ」と話す。「何でも、一気に3つ買うのは勇気がいるかもしれませんが、きっとよかった!と思ってもらえると思います」と倉本さん。
■仕上げは“エアデコ”で完ぺきに…
最後に、「インテリアのトータルコーディネートの仕上げに、是非“エアデコ”を!」ということだが、“エアデコ”とは、空気のデコレーションのこと。メイクやファッションを決めたあと、香水でコーディネートを完成させるのと同様に、部屋のテイストや用法に合わせて、香りで部屋を飾り付け、「大切なお客さまを迎える準備をしてくださいね」。例えば、ニオイが一番気になる玄関やトイレには“置き型”のアロマを。リビングや寝室には、海外リゾートでリラックスしているような香りのルームスプレーなどを使うとマッチしますよ」と倉本さんはオススメしている。
収納や飾り付け、空気の演出を成功させれば、ホームパーティが開きたくなるほど好印象な部屋に! 新生活がより楽しいものになること間違いナシだ。【東京ウォーカー】