『貞子3D』(5/12(土)公開)のような現代恐怖エピソードがいっぱい!「新・耳袋」著者・中山市朗さんが語る

関西ウォーカー

ジャパニーズ・ホラーの象徴が3Dで甦るシリーズ最新作『貞子3D』(5/12(土)より梅田ブルク7ほかにて公開)。ネットである動画を観た者が次々と自殺をするという貞子の新たな呪いが描かれる。本作の公開にあたり、怪談集「新耳袋」シリーズ(角川書店・共著)の著者でおなじみの中山市朗 氏が貞子も思わず身震いするような(!)驚愕の怪奇現象の数々を聞かせてくれた。

【電源の切れないパソコン】

「パソコンが何度もフリーズをして、調子が悪い時があると思いますが、悪魔を召喚するようなゲームを作っていると、パソコンの調子がおかしくなるという話があります。ゲーム会社でクリエイターがプログラミングをしていると、突然画面に謎の文字がたくさん出てきて、しまいには画面が真っ赤になって、次々と不気味なものが表示されていって…。あまりにも怖すぎて、パソコンの電源をコンセントから切ったそうですが、それでもまだパソコンは動いていたそうで、結局、神主さんにお祓いをしてもらって、やっとおさまったそうです。神主さんがお祓いをしておさまったということは、やはり怪奇現象だということです…。ほかにも、壮絶な死を遂げた女性の話を聞いた後、僕がパソコンで作業をしていると、画面が急に砂嵐になって彼女の命日が出てきたこともありました…」

【遅れたメール】

「おととし、僕が怪奇番組の特番についてのやりとりをスタッフの方とメールやFAXでしていた時のこと。番組が無事に終わって、僕から先方にお礼のメールを送ったんですが、その相手とはそれから半年くらいお会いすることもなく、ある日その方からお手紙をいただきまして。“中山さん、大変失礼なことをしたと思い、お手紙をしたためました”という書き出しで手紙が始まっていたんですが、どうやら半年前に僕が送ったメールが最近届いたというんです。それで、半年も返事をせずにいたことを謝りたくて手紙を送ってくださったという。専門家にこんなタイムラグが起こり得るのか聞いても“そんなことはありえません”と言われました。他にも、僕の部下たちに携帯コンテンツでの怪談特集の仕事をさせていて、その原稿を締切までにFAXで送るように伝えておいたんです。でも、締切日になっても原稿は届かなくて彼らに確認をしたら“とっくに送っていますよ”と何人も言うわけです。結局、この仕事が終わって半年経ったころに、何の呼び出し音もなく急にFAXが鳴り出して“なんだ?”と思い見てみると、それは彼らが半年前に送った原稿でしたね。“怪談”の仕事の時だけ、こういった怪奇現象が起こるんです…」

【呪われたビデオ】

「数人の若手芸人がイベント用の映像を撮影するために、お盆の夜中に廃屋のホテルに行ったんです。ある一人が、唯一ドアの開く部屋に行ったら自分以外の足音が…。撮影された映像を観ると、その芸人の背後には、顔のただれた女が立っていて。現場にいた芸人

たちやそのビデオテープを預かったマネージャーがその後、次々とケガをしたそうです…」

【実体はないはずなのに…】

「今回の『貞子3D』では貞子が人間の首を絞めるシーンがありますが、霊が実体を持つという怪奇現象も聞いたことがありますね。部屋でくつろいでいて、ひじかけだと思ってひじを置いたら実は霊の手で、すぐにその手が壁に消えたそうです…。実体はなくても人の手を引っ張ったりすることもあるんですよ」

【あの世からの“恨み”の着信】

「デートの待ち合わせに向かう途中で彼が事故死したという過去を持つ女性の話です。彼女は亡くなった彼氏のことをすごく愛していましたが、けじめをつけるべく、別の男性と付き合うようになりました。しかし、それから2人の周囲ではいろんな異変が起こり、彼は彼女と別れたほうがいいと思ったそうなんです。その後、彼女から何度も携帯電話に連絡が入っていて、彼女がメッセージを残したこともあったそうなんですが、そのなかに彼女じゃない、おどろおどろしい声で“おまえを殺してやる…”というメッセージが…。彼氏は彼女に電話をして確認したけれど、彼女はそんなメッセージは入れていないと言う。さらに、その電話の最中にもキャッチホンが入ってきて、その着信は今、話しているはずの彼女の携帯電話からで。後で残されていたメッセージを聞いたら“本当にいい加減にしろよ…殺してやる”っていう声が…。その声を専門家に解析してもらったら“人間の声ではない。あの世からのメッセージじゃないか”ということを言われたそうです」

中山氏から次々と出てくる恐怖エピソード…。ちなみに取材の4日ほど前に「貞子3D」の本編が入ったDVDを資料で中山氏に送るも、取材当日に届いていないという“怪奇現象”もあったりと、貞子も恐怖する未知の現象は、私たちの身近に多く存在するのである…。

【取材・文=リワークス/撮影=サンペイ】

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