フジテレビ系のアニメ「ノイタミナ」枠で放送中のアニメ「つり球」で、スピッツの名曲「空も飛べるはず」をカバーしている“さよならポニーテール”。このたび、5月23日(水)に発売される1stシングルの全貌が明らかになった。
さよならポニーテールは、みぃな、なっちゃん、あゆみんの3人の女の子たちを中心に、“さよポニワールド”の住人たちで構成されたポップグループ。2011年4月、自主レーベルから1stアルバム『モミュの木の向こう側』をリリース。その後、2枚のシングルに続いて昨年10月に『魔法のメロディ』でメジャーデビューを果たした。
質の高いメロディーや歌詞、どこか懐かしいのに新鮮に響くサウンド、不安定ながらも琴線に触れる歌、そして音楽だけではなく、かわいらしく不思議な絵柄で描かれたキャラクターが、インターネット上を中心に話題を集め、音楽ファンの心をつかんでいる。
また、CDデビュー同日に初の漫画作品『きみのことば』を発売し、音楽アーティスト及び漫画家として同時デビューとなった。ただ、これまでライブ活動は一切行われておらず、MySpaceやTwitterといったソーシャルメディア上のみで活動しており、その実態は謎に包まれている。まさに、“ソーシャルメディア時代のポップグループ”だ。
今回リリースされる1stシングルは「空も飛べるはず/ビアンカ/恋するスポーツ」のトリプルA面。「空も飛べるはず」はアニメ「つり球」のエンディング・テーマで、安野モヨコの人気コミック「ハッピーマニア」の装丁などを手掛けたデザイナー・吉田ユニが同曲のミュージック・ビデオの監督を務めた。真っ白なワンピースに身を包んだ少女3人が森で戯れる、ガーリーで不思議な世界観に仕上がっている。
また、「ビアンカ」は集英社別冊マーガレット増刊「bianca」のイメージソング、「恋するスポーツ」は、“さよポニ!×エムオン! スペシャル・コラボレーション・ビデオ”として、 CS局・MUSIC ON! TV(エムオン!)限定で絶賛オンエア中だ。
発売形態は、「初回生産限定盤(さよポニ盤)」「期間生産限定盤(つり球盤)」「初回仕様限定盤(通常盤)」の3パターン。それぞれに豪華特典が用意されているが、注目は、「初回生産限定盤」「期間生産限定盤」に付属している「DISC2」に収録されている豪華アーティストによるRemix音源だ。さよならポニーテールが2011年10月に発売したアルバム『魔法のメロディ』の収録曲を、ヒャダイン、空気公団、Galileo Galilei、fhana、tofubeatsの5組のアーティストが新たな解釈でRemixを加えている。
彼女たちの実態は謎に包まれているものの、ミュージシャンたちにはその音楽性が認められている、いわば、ミュージシャンズ・ミュージシャン。その音楽性やビジュアルは、流行に敏感な世間のクリエーターたちの支持を集めそうだ。【東京ウォーカー】