まさに魂を揺さぶる沖縄の唄い手・上間綾乃がついに全国へ!

東京ウォーカー(全国版)

沖縄・うるま市出身の民謡歌手・上間綾乃が、5月23日(水)にアルバム『唄者(うたしゃ)』でメジャーデビューを果たす。小学2年生の時に唄三線を習い始めてから約20年、ついに沖縄から全国へ羽ばたく。

上間は小学1年生の時に三線教室に通う祖母の影響で民謡に興味を持ち、2年生のころから唄三線を習い始めた。その後、みるみる実力を付けていき、中学1年の時にハワイに住む沖縄出身の日系人の前で沖縄民謡の「懐かしき故郷」を披露した際、故郷を思って涙を流す姿を見て“唄の力”を強く感じたという。

高校生になると先輩の唄者がオリジナル曲で自分の思いを歌で伝える姿を見るうちに、自分も“上間綾乃”として唄を歌いたいと思うようになっていく。高校3年の時に初めてオリジナル曲を制作、積極的に人前に出ていくようになり、県内で徐々に注目を集めていった。

そして、20歳になった2006年にアルバム『願い星』で歌手としての第一歩を歩み始めた。その後は、インディーズシーンで2枚のアルバムをリリース、昨年にはバイオリニスト・宮本笑里のコラボレーションアルバム『大きな輪』で共演を果たすなど、全国に名前が知られていくようになり、今回、沖縄が日本に復帰して40年という、沖縄にとっても節目の年に満を持してのメジャーデビューとなる。

今作『唄者』は全12曲。リード曲の「声なき命」は、壊れていくサンゴ礁など沖縄の自然を思って唄ったメッセージ・ソング。この曲は標準語で唄われているが、収録曲の中には八重山民謡の代表曲「安里屋ユンタ」をはじめ、躍動感あふれる沖縄民謡でライブでも盛り上がる「ハリクヤマク」、琉球言葉で切々と唄い上げる「綾蝶(あやはべる)」、作詞家・サトウハチローの「悲しくてやりきれない」のウチナーグチバージョン、多くの楽曲で三線を奏でるなど、上間だからこそできる手法で沖縄の伝統を今に伝えている。

上間の魅力は、何と言っても聴く者を一瞬のうちに自分の世界へ引き寄せる、圧倒的な歌唱力。民謡で培われた地声、力強いこぶし、反面、はかなく消え入りそうなくらいに繊細な裏声、そして、手の指の先までもが意識を持ったように“全身で表現者”となり、聴く者の眼と耳からジワリジワリと心にその気持ちを届けていく。

沖縄が日本に復帰して40年となることし、上間綾乃という一人の唄い手を通して、沖縄の心が全国の人の心に届くことを願ってやまない。【東京ウォーカー】

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