【WEB連載】酒女倶楽部の日本酒レポート       プレリュード「わたしが日本酒に魂を売ったわけ。」

関西ウォーカー

日本酒をこよなく愛する女性で結成した「酒女倶楽部」。私はその代表の、高野朋美です。日本酒が好きです。愛しています。いっしょに寝てもいいくらいです。日本酒は日本の宝、日本酒はオンナの飲み物。そう言い続けて、もう2年が経ちます。日本酒って、ほんっとうにいいものですね~。

さて、隔週金曜に「関西ウォーカー」のWEBページにて、「酒女倶楽部」お墨付きの1本を紹介する連載がスタートするのですが、さかのぼること5、6年前、わたしは日本酒が飲めませんでした。香りをかいだだけで「うぅっ…」ってなっていたんです。なぜか。大学生のとき、宴会で二級酒を飲み過ぎて、毎夜のようにゲロゲロとリバースしていたからなんです。その思い出のために、10数年にわたり、日本酒をほとんど受け付けることができませんでした。ああ…いま思い出しても、気持ち悪い…。

ところが、ある日、ふと立ち寄った酒屋さんで、「まあ飲んでみなさい」と出された一杯のお酒がありました。「わたし、日本酒あんまり飲めないんです…」と言うのもはばかられるくらい、わが道を行く的な店主を前に、しぶしぶ口に運んだところ…。!! おいしい! なにこれ。なにこの香りと味。わたしがいままで飲んできた日本酒とは、ぜんっぜん違う。とにかくフルーティーで、ほどよい酸味と甘みがあって、さわやかなあと味がふわっと広がる。カクテルよりもずっと飲みやすかった。

いまでも忘れません。そのお酒を飲ませてくれた店は、知る人ぞ知る日本酒の銘店「三井酒店」(八尾市)http://www.justmystage.com/home/mituisaketen/。

そこからです。わたしが日本酒にのめりこみ始めたのは。

知れば知るほど、日本酒は、女性にとって魅力的なお酒です。だって、お肌ぷるぷるのもととなるアミノ酸が豊富だし、和食と合うからヘルシーだし、飲み方をちょっと工夫するだけでほとんど悪酔いしないし。日本酒=おじさまの飲み物、というイメージがありますが、ぜったいそうではありません。

日本酒は、オンナの飲み物です!!!

でも、日本酒を好きになって以来、以前のわたしのように「日本酒って、悪酔いするでしょ」と思っている人がすごく多いことに気づきました。いやいや、そうではないのよ。ほんとうの日本酒は、目からウロコが落ちるくらいおいしくて、翌日に残らないものなのよ。そう言いながら、おいしい日本酒を女性たちに飲んでもらい「あ!ほんとだ!おいし〜。日本酒じゃないみたい」と言ってもらえるのが、わたしの一番の幸せです。日本には、1000を超える酒蔵があると言います。すべての蔵のお酒を飲んでみたい! そんな野望を胸に、わたしが飲んでみて「おいしい!」と思ったお酒を、これからブイブイ紹介していこうと思います。

わたしは、ビールも、ワインも、ウイスキーも好きです。でも、あえていいます。日本酒は、最高においしくて、すばらしくて、愛おしいお酒です。今夜も、もちろん、一杯やりますよ。

【文・写真=酒女倶楽部・高野朋美】

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