“でんきを消して、スローな夜を。”をコンセプトに2003年からスタートした「100万人のキャンドルナイト」。その呼びかけ人として活動してきた「大地を守る会」が主催するイベント「100万人のキャンドルナイト@増上寺」が、6月16日(土)に東京都港区の増上寺で開催される。
「100万人のキャンドルナイト」は、夏至と冬至の20時から22時までの2時間、電気を消してキャンドルを灯し、静かなゆっくりとした時間を過ごそうと提案するムーブメント。全国各地でも賛同する人々によってイベントが数多く開催されるなど、日本中で広がりを見せている。
今年で10年目を迎えるこのイベントでは、昨年に引き続き東日本大震災の復興応援を目的とした屋台を出店。宮城県・仙台黒豚会の「豚汁」や、茨城県・北浦シャモ生産組合の「シャモの古代焼き」など、各地の生産者が持ち寄った自慢の食材が数多く並び、屋台の売り上げの一部は義援金に充てられる。そのほか、オーガニックビールやベジタブルジュースが味わえるカフェや、キャンドル作りが体験できるワークショップも予定されている。
特設ステージでは、今年も豪華な顔ぶれをゲストに迎え、FMラジオ局のJ-WAVE(81.3FM)がプロデュースするライブを開催。個性際立つアーティストからなるユニット「福耳」からは、杏子と山崎まさよしの2人がスペシャルユニットとして登場するほか、ヒップホップグループ「EAST END」のメンバーで現在はソロ活動中のGAKU-MCや、昨年メジャーデビューを果たした注目の新人歌手・安田奈央も登場。多彩なジャンルのアーティストたちがキャンドルナイトにぴったりなライブを展開する。また、国内外のショーや雑誌、広告で活躍するトップモデル・冨永愛による朗読も行われる。
さらに、20時には、このイベントを象徴する東京タワーのライトアップが消灯。暗闇に無数のキャンドルの灯りが揺れる会場にアーティストたちの歌声が響き渡り、幻想的なムードを味わうことができそうだ。
2時間だけ電気を消して、ゆったりとした夜を好きなように楽しもうと呼びかけているこのイベント。キャンドルの灯りを眺めながら、さまざまな思いをめぐらし、日頃は気付けなかったことへ目を向けるきっかけにしてみてはいかがだろう。【東京ウォーカー】