寂しくないのが魅力!? ゆるやかにつながる“ソーシャル・アパート”が人気

東京ウォーカー(全国版)

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2010年ごろから、友人と共同で部屋を借りる「ルームシェア」が流行っていたが、いま話題を集めているのが“ソーシャルアパート”。部屋をシェアするのではなく、アパート丸ごと“共同生活”の場とする新しい生活スタイルだ。一部屋ずつのプライバシーを確保しつつ、豪華な共有スペースをシェアすることで、WEBのソーシャルサービス同様、“ゆるやかな連帯感”が得られると、20~30代独身男女を中心に人気となっている。

「入居者の方からは『住むのは2~3年でも、ここでの出会いや経験は一生続く』という声を聞きます。広いラウンジや屋上といった一般賃貸マンションよりも贅沢で充実した設備が安い賃料で使用可能なのも合理的で、人気があるようです」と、都内9か所でソーシャルアパートを運営するグローバル・エージェンツの森雄一郎さん。

いずれの物件も入居率は9割前後と、条件が似た通常物件より人気が高いという。利用者は主に外資系企業やIT企業などの会社員。男女比はほぼ半々で、生活時間帯が不規則な人が多いという。

実際、2009年に竣工した恵比寿の物件では、共用スペースを利用して毎週なんらかのイベントが行われている。屋上でのBBQパーティ、ラウンジでの映画上映会やセミナーなど、内容も多彩だ。

入居者の後藤伸啓さんは「初めて地元を離れることになった時に住み始めました。入居者同士だけでなく、その友達同士など、人と人とのつながりが増えていくのがいいところ」と話す。後藤さんも普段知り合うことがない職種や経歴を持つ人とも深く仲よくなれたという。

同じく入居者である梶原萌恵さんは「いまの時期は屋上でお昼寝するのが気持ちいい。ヨガマットを敷いたり、ルーフの下にあるソファで寝たり。ちょっと日焼けはしちゃうけど(笑)」と、屋上がお気に入り。イベントがない時には、思い思いに自由な場所で自由な時間をすごせるのもソーシャルアパートの魅力だ。

“女性専用”物件では、徹底的に女性が好む世界観を作り上げた物件も人気だ。川崎にあるシャトーライフエズは、フランスの「エズ村」をモチーフに、スイッチカバーも全て違うデザインのものを用いたり、建物外のエアコンの室外機に木製の目隠しを施したりするなど、建物細部までこだわっている。インタビューさせてもらった全員が「ラウンジが好き!」と口をそろえるように、ここでは共有スペースが半ば“常設女子会”の場となっている。「ここに来ればいつも誰かいるから、寂しくない。用がなくても来ちゃうんです(笑)」

6月には麻布十番にも物件がオープン。1室約9万円~で、50㎡のラウンジなど、様々な用途のイベントスペースとしても利用できるスペースを備える最新施設だ。4月から募集を開始し、内覧希望者が後を絶たないという。

人気と共に物件数が増えていきそうなソーシャルアパート。コミュニケーションに積極的で、“豪華な共有スペース”を合理的だと感じる一人暮らしの人には、“ソーシャルアパート”はうってつけの選択肢なのかもしれない。【東京ウォーカー】

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