京都東山で行列が絶えないカバン屋さんとして有名な「一澤信三郎帆布」が2/25(水)〜3/3(火)の7日間に渡って、新宿の伊勢丹本館で展示会を行う。
実は一澤信三郎帆布は今回が東京初出展。店舗は京都にしかないが、カタログ販売などを利用して東京でもオシャレさんが持ち歩く姿を見かけるので初出展とは意外だが、気軽に現物を見て買うことができなかったファンにとっては朗報だ。
なんといっても今回の注目は「ケイタマルヤマ」とコラボしたトートバッグ。
一澤信三郎帆布は06年に、それまでの無地だけではなく、鉄腕アトムや花柄など模様入りの帆布を取り入れ、伝統にモダンなエッセンスを加え一層の人気を博した。ケイタマルヤマの手によるこのトートは、大胆な色使いの花が咲き誇るダイナミックなデザインで、まさにここまでの総決算ともいえる仕上がり。サイズは底面27×12cm×高さ22cmの小(8925円)と、底面31×8cm×高さ29cmの大(1万500円)があり、それぞれ2色を用意。限定数は各色150個(小サイズ各色50個、大サイズ各色100個)なので、要注目の商品なのだ。
もう一つの特徴は、今回が伊勢丹のリビングコーナーでの出展ということ。代表的なカバンだけではなく、帆布製のレターラックやコイントレイ、新聞雑誌ケースに麻製のクッションカバーなど、リビングアイテムが続々と登場する。しかもそれらのほとんどが今回の催事のために用意されたオリジナルというから、力が入っている。
帆布や麻でできたバッグは、使い込むほどにいい具合の使用感が出るし、傷んだ際も1〜2か月での修理を可能な限り引き受けてくれるなど、愛着を持てる“一生モノ”としても人気が高い。価格もミニトートは2835円からと、手ごろ感もある。
「布」と「包」をあわせて作った漢字で「かばん」と読ませるロゴにも、京都に息づく店ならではの粋な遊び心が感じられる一澤信三郎帆布。「京都で作って京都で売る」という製造直売の一品を、ぜひ東京で手にとって確かめてみてはいかがだろう。【東京ウォーカー/末次 剛】