沖縄県で生まれたヒーロー「ハルサーエイカー」が、7月1日(日)にDVDとして沖縄限定で発売されることが分かった。
「ハルサーエイカー」は、2011年に沖縄テレビが制作・放送した、オール沖縄チームによるヒーロードラマ。同じく、沖縄県産ヒーローとして人気の「琉神マブヤー」の第1シリーズを手掛けた制作会社・CMCによる新しい県産ヒーローとして、10月から第2シーズンの放送も決定している。
ドラマは、ハルサー(沖縄方言で「農家」のことを指す)一族の末裔である主人公・アイ(福田萌子)が、沖縄を“永遠の不作”に陥れようとたくらむ祖[そ](津波信一)を筆頭とした軍団から、沖縄の大地を守るべく奮闘するという物語。「ハルサー」らしく、アイを援護する仲間も農具の「カマ」と「ヘラ」をモチーフにしたキャラクターとなっている。
ストーリー自体の面白さはもちろん、これまでのヒーローものの定説を覆すかのような女性を主人公にしている点がウケて、土曜日の朝10時台という放送枠にもかかわらず、初回視聴率12.1%を記録、全13話の平均視聴率も11.4%(最高視聴率13.9%)と高い数字を獲得した。
3枚組として発売されるDVDには、全13話のドラマ映像のほか、「人生、今日も万歳」と名付けられた特典映像を収録。そして初回盤には、アイとともに戦うノーグ・ヘラー(山城智二)とノーグ・カマー(知念臣悟)による楽曲「立ち上がれノーグ」のダンスDVD、特製ステッカーが封入される。
ちなみに、「人生、今日も万歳」には、祖の仲間であるサマリタン・ドブーとサマリタン・チリーが、オーディオコメンタリーのように撮影を振り返りながら裏話や本音を語り合う映像や、ノーグ・ヘラーとノーグ・カマーのヒーローインタビュー、決戦を振り返るVTRなど約33分ものオリジナル映像が収められている。また、「立ち上がれノーグ」のダンスの振り付けは、AKB48やSDN48の振り付けを手掛けた沖縄出身の高良舞子さんが担当するなど、さりげなく豪華だ。
さらに、発売当日となる7月1日(日)には沖縄・那覇市の国際通り沿いにある老舗レコード店「高良レコード店」にて発売記念イベントも実施。店頭にハルサーエイカーのキャラクターが登場し、DVD購入者限定の撮影会も予定されている。
今回の発売は沖縄限定発売となっているが、それは出演者の多くが沖縄の方言である「うちなーぐち」を使用しており、他県の人たちにはなかなか伝わりづらい言葉が多いからだそう。今後は字幕処理を施すなどして、全国販売も視野に入れているという。
ほかにも、ブームアップとして、同じく7月1日(日)より、沖縄テレビにて「ハルサーエイカー」のミニ番組「ムルぱっちり~朝ご飯たべよう運動~」がスタート。こちらは、ノーグ・ヘラーとノーグ・カマーが、子どもたちと「立ち上がれノーグ」を一緒に踊り、朝ごはんを食べることの大切さを説く5分番組となっている。この「立ち上がれノーグ」も子どもたちにウケそうな楽曲だけに、こちらの広まりにも期待が高まる。
7月のDVDリリース、10月からの第2シリーズのスタートと、「ハルサーエイカー」が再び沖縄のエンターテインメント界を騒がせそうだ。【東京ウォーカー】