体に優しい!自分で作る“アロマ虫よけ”が静かなブームに

東京ウォーカー(全国版)

外出の機会が増えるこれからの季節、虫よけスプレーで虫さされを防ぐ人も多いのでは。今、自分で作る“アロマ虫よけ”が静かなブームとなっている。小さな子供を持つ家庭を中心に、ナチュラルな成分で肌にも優しいと口コミで広まっているのだ。

“アロマ虫よけ”とは、アロマテラピーなどに使われるエッセンシャルオイル(精油)を使い、自分で作る虫よけスプレーのこと。虫が嫌う香りを使って作るスプレーは市販の虫よけスプレーとは違い、花や葉、果皮など100パーセント植物から抽出されている精油を使うので、体に優しく虫よけが出来るのがポイントだ。

主婦の松木さんは、2年前からレモングラスの虫よけスプレーを自作して使っているという。「子供が出来たのをきっかけに作り始めました。さらりとしているので使用感もいいですし、何より簡単に出来るところが良いですね」と松木さん。きっかけは、同じ子供を持つ近所の家庭だと言う。

「近所付き合いの中で仲良くなった、お子さんを持つママから教えてもらったんです。私の周りでは主婦のほかにも、アウトドア好きの男性など、作っている人が多いですよ。うちは子供が小さいので直接付けず、アロマ虫よけをスプレーした布をベビーカーに付けて散歩しています。香りが良いし、ナチュラルな成分なので安心」と笑顔で話してくれた。

簡単に作れるというのもブームになった要因だ。公益社団法人 日本アロマ環境協会の広報・蓼沼さんに作り方を聞いてみた。用意する原料は、レモングラスのエッセンシャルオイル、無水エタノール、精製水の3つだ。

「スプレー容器に無水エタノール5mlを入れ、エッセンシャルオイルを3~5滴加えて混ぜ合わせた後、精製水45mlを加えて、よく振って混ぜて出来上がりです。服にスプレーするほか、網戸やカーテンにスプレーすると、虫が寄りつきにくくなりますよ」(蓼沼さん)。作り方は驚くほど簡単で、これなら作るのも苦ではなさそうだ。

レモンに似た香りのレモングラスのスプレーは、市販の虫よけのようなキツイ香りではなく、すっきり爽やか。これで虫が逃げるの!?と驚く程の良い香りだ。化学薬品を使っていないので、体にも地球にも優しいのも嬉しい。これ1本で蚊やハエ、ノミ、ダニが寄りつきにくくなる。

「レモングラスのほかにも、ゼラニウムやラベンダーのエッセンシャルオイルが、虫が嫌う香りと言われています。特にレモングラスは爽やかな香りで、夏にぴったり。肌の弱い方やお子さんが使う場合は精油の量を減らすなど、調節して作ってください」と蓼沼さんは話す。

アロマテラピーやナチュラルコスメの存在が浸透すると共に、口コミで広まり続ける“アロマ虫よけ”。自分で作れる手軽さと、ナチュラルさが魅力だ。この夏はレモンが香るアロマ虫よけで、虫を撃退してみては。【東京ウォーカー】

※アロマ虫よけを作る際は、精油の原液を直接肌に付けたり、目に入れないようご注意ください。また、白い服に着ける場合は、シミになることがあります

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