7月1日(日)、ポーランドとウクライナで共催されていたEURO2012の決勝が行われた(会場はウクライナのキエフ)。スペインはイタリアに4-0で快勝し、史上初の連覇を達成した。
スペインは、EURO2008、2010年ワールドカップ南アフリカ大会、EURO2012で優勝という前人未到の3連覇を達成。EURO史上でも初の連覇となり、歴史的な偉業を果たした。先制ゴールを決めたのはダビド・シルバ。さらにジョルディ・アルバが前半終了間際に追加点を奪取し、後半39分には途中出場のフェルナンド・トーレスがゴールを決めた。さらに、その4分後にはトーレスのアシストからフアン・マタがゴール。準決勝でドイツをほぼ完璧に封じたイタリアを4-0で降した。
同試合で注目されていたのは、一時は不要論まで浮上していたフェルナンド・トーレス。エースのダビド・ビジャが大会欠場のため、トーレスの起用は濃厚だと思われたが、デル・ボスケ監督のファーストチョイスに彼は入らず、代表でもクラブチーム同様、不遇の時を過ごした。しかし、決勝では今大会通算3点目を記録、マタのゴールもアシスト。幸か不幸か、出場時間数が少ないトーレスがEURO2012のゴールデンブーツ(得点王)を受賞した。
また、大会の最優秀選手にイニエスタが選出され、優秀選手23人にはセスク、シャビ、シルバ、カシージャスら10人が選出された。
EURO2012では、名実共に無敵艦隊となったスペインが、歴史に残る美しいサッカーでファンを魅了した。EURO2012は幕を閉じたが、次は2014年のワールドカップブラジル大会。スペインは記録を塗り替え続けるのか？無敵艦隊の今後に早くも注目が集まっている。【東京ウォーカー】