BS-TBSの人気番組「吉田類の酒場放浪記」で人気の酒場詩人・吉田類さんが福岡のオススメ酒場を紹介する福岡ウォーカームック「吉田類の福岡ほろ酔い酒場」(角川マガジンズ発行)。その本の中で企画した「第一回酒場俳句コンテスト」に全国各地から100通あまりの応募がありました。それら力作の中から吉田類さんが厳正な選考を行った結果見事入賞を果たした2作品をここに発表します。
カクテルに妖精のゐて夏至の夜 (東京都 山崎千雪さん)
【評・吉田類さん】「夏至は一年間で夜が最も短いある意味特別な日。妖精も「真夏の夜の夢」を連想させます。夏らしい色合いのハワインアンブルーのカクテルが浮かんでくるような俳句ですね」
角打ちで海峡渡る新年会 (島根県 清水真寿夫さん)
【評・吉田類さん】「これは新年会で福岡県北九州市にある洞海湾を渡し舟で渡ったときのことを詠んだ句といことですが、海峡を渡るということが新年にふさわしい行為を連想させますね」
吉田類さんの総評/「今回、たくさんの方にご応募いただきありがとうございました。思わず笑っちゃう酒場俳句もたくさんありまして、全体的にみなさんが楽しんで取り組んでいらっしゃるということがよくわかりました。酒場俳句の上達のコツはやはり季語の使い方やルールなど俳句の基本を守ることです。これからも美味しいお酒飲みながら酒場俳句を楽しんでください」