新しい年の始まりに家族で食べるものといえば、真っ先に“おせち料理”を思い浮かべる人も多いはず。そんな正月料理の“夏バージョン”が登場し、人気バラエティー番組で取り上げられるなど、早くも話題を呼んでいる。
まさに、“盆と正月”が一緒に来たようなこの商品は、兵庫県加西市にある「本陣」が販売する「夏おせち(生)」。「お盆の時期にも豪華でおもてなしできる料理を届けてほしい」というリピーターの声から誕生したものだ。“冷凍仕様”が当たり前のネット通販で「常に新鮮さをリアルに味わってほしい」と、あくまでも“生”にこだわったおせち料理として販売している。
メニューは、同社が毎年正月向けに販売している「本陣生おせち」と変わらないものの、味付けは夏向けに通常のおせちより薄味で開発。「田作り」や「数の子」「昆布巻」といった縁起の良いメニューが並ぶなか、兵庫県産のそば粉を使ったのど越しの良いそば(4人前/つゆ付き)を付けることで、さらに夏らしさを演出した。
「お盆の時期の大切なお客さまへのおもてなしにピッタリの料理です。厳選された食材を伝統の調理技術でおいしく、見栄えよく、少し大きめの器に盛り付けました。味にこだわる方でも必ず満足していただける自信があります!」と話すのは、ネット営業企画の松川さん。7月7日の発売から売れ行きも上々で、500個の売り上げを目標にしているそうだ。
「夏おせち(生)」は、送料と手数料込みで1万円。自社サイトのほか、「楽天市場」「ベネッセ」「ぐるナビ」の通販サイトで購入することが可能で、予約受付は8月7日(火)までとなっている。
「おせちのような冷めた料理は、真冬の正月に食べるより、暑い夏に食べるほうが“涼しい料理”としておいしく食べられるはず」(同・松川さん)なんて話を聞くと、理に適っている気がする「夏おせち」。お盆や会合など、夏の新しいおもてなし料理として定着する日も近そうだ。【東京ウォーカー】