2012年5月22日に開業し、7月21日の段階で来場者数が約1029万人を突破した東京スカイツリータウン(東京スカイツリー(R)は約83万人を突破)。その竣工から開業に至るまでの4年間を記録したドキュメンタリー映画『東京スカイツリー 世界一のひみつ』(7月28日公開)の親子向け上映会が、7月22日に東京スカイツリータウンにて開催され、野上純一監督や各関係者、公式キャラクターのソラカラちゃん(R)たちが会場に駆けつけた。
本作は、4年間の工事記録映像や展望台からの絶景、空撮映像などを駆使して、ハトの視点から東京スカイツリー建設の流れを映し出した異色作。「強風の吹く上層部での工事はどのように行われたのか?」「頂上部のアンテナはどのように付けられたのか?」など、数々の疑問に対する答えが凝縮された、見応え十分な作品に仕上がっている。
スカイツリーの建設を手がけた大林組の笹原大介工事長は、子どもたちからの「工事中、一番苦労したのはどんなことですか?」という質問に「上層部は地上よりかなり気温が低くて作業が大変でした。特に冬場はマイナス5度近くになることも多くて、本当にきつかったですね」と話した。
続いて、スカイツリーの設計を担当した日建設計の吉野繁さんは「東京スカイツリーの本来の役目は、テレビなどを通して皆さんに最新の情報をお届けするための電波塔です。ですので、大型の地震や災害が起こっても決して倒れないように、さまざまな技術が導入されています」とコメント。また東武タワースカイツリー広報宣伝部の高梨博武課長も「スカイツリーの一番の見どころはどこですか?」という質問に「空の色をそのまま映し出すために、白一色で統一した天望回廊ですね。朝、昼、夕方と、時間帯ごとに空の色を反映して、回廊そのものの雰囲気もガラッと変わるので、ぜひ何度も通って、色の違いを楽しんでいただきたいです」と話してくれた。
そして最後に、本作品を手がけた野上監督が「この作品は、500時間にも及ぶ映像と54万枚もの写真のなかから、厳選した素材だけを使って作り上げました。もちろん、映画のなかに収まりきらなかった魅力や秘密は、まだまだいっぱいあるので、そちらはスカイツリーに直接上って、自分自身で確かめてみてくださいね」と話し、会場は大いに盛り上がった。【東京ウォーカー】