世界初の“自分だけのオリジナルスイーツを作ることができるお店”「スイーツ＆ピザ Sweets LABO」が、8月10日(金)、東京・池袋サンシャイン60通りに誕生する。同店は、生地やクリーム、フルーツなどのパーツを組み合わせることによって、自分だけのオリジナルスイーツを作ることができるという画期的なスイーツ食べ放題店。居酒屋チェーンを展開し、同業他社の中でも早い段階に“均一価格の業態”をはじめたコロワイドのグループ会社・コロワイド東日本が、スイーツ部門にも本格的に参入し、新たな業態として、今後、注力していくという。
プレス内覧会でひと足早く、そのスイーツ作りを体験してきた記者だが、赤を基調にした可愛い店内にズラリと並んだケーキなどを見て、早速楽しい気分に。バイキング形式(1480円・70分・11:00～18:00、1680円・100分・18:00～、小学生以下は別料金)となっており、中央のテーブルやケースからいろいろなアイテムを取っていき、スイーツを作っていくことができるのだが、まず、チョコレートガナッシュとビスキュイを重ねたオペラや、ソルベなど、スイーツのパーツがそれぞれ美味しいことに驚いた。それもそのはず、パーツには、フランス屈指のトップパティシエ、フィリップ・ラウカ氏監修の高級スイーツ「フランスデセール」も使用されているのだ(※一部のパーツ)。また、ホイップクリームやカスタードクリーム、ナッツやパイなど、アイテムは全部で60種類あり、組み合わせは自由自在！たくさんのアイテムを組み合わせ、ゴージャスなタルトなどを作ることが可能なのだ。
とはいえ、実際に“自分だけのオリジナルスイーツ”を作ってみようとすると、案外難しいことが発覚。パーツの種類があり過ぎて、何をどう使って良いのか迷いが生じてしまうのだ。店員さんにアドバイスを請うと、「パーツをつなぐときにクリームを使うと簡単に見栄えの良いタルトできますよ」とのこと。そこで、タルト生地にストロベリークリーム、サワーチェリー、イチゴロール、キラキラのアラザンをトッピングして、全体的にピンクなタルトを作ってみた。しかし、見本のように可愛いものは作れず・・・。自分のセンスのなさに愕然としたのだが、想像力を掻き立てられる、刺激的な体験となった。
ちなみに厨房のシェフは、「『モンブラン』のように既に知っているケーキなら、見た目を想像しながら作れるので簡単ですが、ここでは、タルトやシュー生地のなかにミニケーキを入れたりして、自由に、好きなようにスイーツを作ってほしいですね」とニッコリ。“格好良いスイーツ”の作り方のアドバイスとしては、「横に広がるより、縦に積むようにパーツを組み合わせてみては。まずはベースとなるタルトやシュー生地に、パイやスポンジなど土台になるものを入れて、クリームで高さを出して。次にトッピングでナッツなどを置いて、チョコレートソースやベリーなどの果物で彩りを追加して。そうすれば、見た目にもキレイなスイーツが出来上がりますよ」と教えてくれた。ココアパウダー、粉糖などのパウダー系で皿自体を飾るのもオススメだそうで、「欲張っていっぱい皿に載せるのもありですが、集中してひとつのスイーツを組み立てるのも楽しいと思いますよ」と話していた。
また、居酒屋チェーンを広く展開する同社の広報担当者は、「今、実は居酒屋の方のお酒の需要が減ってきているという現実がありまして。そこで今回は、これまで当社にはなかった部門であるカフェという業態を強化することにしたんです」と、同店出店の経緯を説明。「既に神奈川県の平塚には、『シルスマリア』というスイーツ店を持っているのですが、『Sweets LABO』では、中高生、20代前半の女性をターゲットに、普段使いしていただきたいと考えています」と、話している。出店した池袋には、スイーツバイキングの店として「SWEETS PARADISE」などもあるが、「『Sweets LABO』では、オリジナルスイーツを作れるという点と、日本ではあまり流通していないフィリップ・ラウカ氏監修のフランスデセールを使用している点で差別化を図っています」と自信を見せていた。同店には、バイキングメニューのなかに、美味しいピザやパスタ、サラダが含まれているのもポイント。甘いものを食べ、しょっぱいものを食べと、魅惑的な循環を楽しむこともできる。
「スイーツ＆ピザ Sweets LABO」の月商売り上げ目標は1200万円。坪数で計算すると、これまで展開してきた居酒屋チェーンに比べて大きい方になるというが、「繁華街という立地も含め、多くの来客があるのではと見込んでいます」と同広報。この新しい“バイキング式スイーツ店”が、若い女性のハートをつかむか、注目が集まる。【東京ウォーカー】