“お菓子入浴剤”がブームだ。景気の影響もあり「家で過ごす時間」を大切にする人が増える昨今、バスタイムの過ごし方も変わってきている。少し前までは効能がキーワードだった入浴剤も、最近では「遊び」の要素を持ったものが続々と登場。中でも、有名なお菓子とコラボした“お菓子入浴剤”が売れているという。
入浴剤・バスグッズ専門店「rocce(ロッチェ)」の入浴剤人気ランキングでも、「ガリガリ君入浴剤」や「キャラメルコーン お風呂用」などのお菓子系がトップ30内に10個以上ランクインしており、人気は定着しているようだ。
「食品メーカーとのコラボアイテムは数も多いですし、実際売れてますね」と言うのは、前出「rocce(ロッチェ)」平林さん。「人気の理由は、『見覚えがある』ということだと思います。普段食べているお菓子のパッケージそのままなので、親しみがありますし、『味は知ってるけどお風呂はどうなんだろう…?』と冒険心を掻き立てられるようですね」
加えて最近は、色々な入浴剤を楽しむ男性も目立つようになったのだとか。
「男性でも、入浴剤が溶けて出現する“オマケ系”を買う方もいらっしゃいますよ。男性でも自分らしいお風呂の時間を楽しんでいらっしゃるようですね」(平林さん)
どうやら、男女関係なくバスライフの必需品となりつつある“お菓子入浴剤”や“変り種入浴剤”。ところで、この“お菓子入浴剤”は何のきっかけで生まれたのだろうか? お菓子入浴剤のパイオニア的存在の「バンダイ」に聞いてみた。
「純粋に『面白い入浴剤を作りたい』と思ったのがきっかけですね。2002年発売した、中からおもちゃが出てくる『びっくらたまご』がかなり好調だったんです。その後、見慣れているお菓子をモチーフにした『ガリガリ君入浴剤』を発売し、今ではシリーズ全体で230万個以上を売り上げる大ヒット商品になりました。慣れ親しんだお菓子のパッケージのリアリティさや、“当たり付き”などで、効能とは違った魅力が生まれたのだと思います」
最近では、“お菓子系”だけでなく、血液型で選ぶ入浴剤や、戦国武将の入浴剤なども続々と登場し話題になっている。1つ100円程度からというリーズナブルさもあいまって“お菓子入浴剤”はますます人気になりそうだ。
ところで今夜の入浴剤は決まった? まだの人は、2枚目以降の写真をまずはチェック! 【東京ウォーカー/安藤真梨】