8月10~12日に、東京国際展示場で開催された日本最大級の同人誌即売会「コミックマーケット82」。3日間の総来場者数は過去最高タイ記録の56万人と、かなりの人出となった。また、今夏はGoogleやサントリーといった企業も新たに参戦するなど、出展ブースの盛り上がりも一段と大きなものになっていたが、そんななか、一般ブースでオリジナルCDを頒布するサークルに取材を敢行! コミケに初参加した感想を聞いてみた。
「コミックマーケット」は、業界団体主催の東京モーターショーなどを除けば、一民間団体主催では日本最大の屋内イベント。まんが・アニメ・ゲーム、その他、周辺ジャンルの自費出版(同人誌)の展示即売会として、夏に3日間、冬に3日間開催されており、35年以上の歴史を誇る。
今回話を聞いたのは、ボカロCDを制作するサークル「hgszm+sekai(ヒガシズムセカイ)」のメンバー・ぽんちさん。コミケには、これまで一般参加者として来場したことはあるものの、約3万5千サークルが集う同イベントに“企画参加者”として出展したのは初めてだという。「半年前の正月明けくらいに審査書類を送り、出展しました」と、夏の出展に向けて、早くから動いていたことを教えてくれた。
そして、参加に際して苦労したことについて聞いてみると、「思ったより準備に手間取ってしまいました。CDを作るだけでなく、多くの人に興味を持っていただくために、事前にネットで告知をしたりしなければならず…。会場に来てみるとブースが寂しかったので、急遽ポップを作ったりするなど、いろいろ、やることがあって大変でした」と、反省点があった様子。
参加した感想を聞いてみると、「夏の会場はすごく暑かったのですが、僕たちを知らない人がたくさん来てくれて、かなりテンションが上がりましたし、思ったより売り上げも良くて嬉しかったです」と満足げ。「売り上げと楽しさという2つの喜びがあるので、冬のコミケにも是非、参加したいです」と、冬への意気込みを語るぽんちさん。今回の初参加は良い刺激となったようだ。
次回の「コミックマーケット83」は、12月29日(土)~31日(月)に、東京国際展示場で開催される予定。以前、スタッフが「コミケは、この会場で何かをやっている人も、見に来ただけの人も楽しめるのが良いところですね」と話していたが、次回も様々な人で盛り上がることだろう。【東京ウォーカー】