マッチョな沖縄消防士、チャリティーカレンダー第3弾の撮影会に潜入!

東京ウォーカー(全国版)

昨年、現役消防士たちがその筋肉美を惜しげもなく披露していることで話題になったあのチャリティーカレンダーを覚えているだろうか。8月20日、その第3弾となる2013年度版カレンダーの表紙撮影会が沖縄県読谷村の「体験王国むら咲きむら」で行われ、参加している消防士たちの素顔と撮影の舞台裏を潜入取材してきた。

そもそも、この「沖縄消防士カレンダー」は、医療の地域格差をなくすために沖縄県で活動する日本初の民間救急ヘリ「沖縄救急ヘリNPO法人MESHサポート」への寄付を目的に製作されているチャリティーカレンダー。「MESH」の活動に共感した1人のOLと、その取り組みに賛同した現役消防士たちが、カレンダーの製作・販売のために「沖縄ファイヤーファイターズカレンダープロジェクト」を2010年に設立。第1弾となった2011年度版カレンダーを自主製作したところ、用意した1000本が3週間で完売して120万円を寄付。さらに、翌年の2012年度版は、その筋肉美がネットや人気情報番組で取り上げられて話題となり、予約が殺到。当初予定していた2000本をはるかに超える6000本を売り上げて、420万円を寄付することができた。

2013年度版は、第1弾から参加している城間明さんをはじめ、前回から4人をメンバーチェンジして製作。毎回、撮影場所やポージングは、世界的ボディービルダーとしても活躍している城間さんのアイデアを基にメンバーが意見を出し合って決めているそうで、今回も、消防士らしく“はしご車”を使った演出や、沖縄らしい風景を積極的に取り入れるなど、常に“前回よりもクオリティーの高いもの”を作るためにさまざまな工夫を凝らしているという。

当日は、カレンダーの“顔”となる表紙撮影とあってメンバー全員が参加していたが、スタッフが準備を終えて声を掛けると、所定の位置へスタンバイすることなく筋トレを開始。どうやらパンプアップ(筋肉がパンパンに膨らんだ状態)させて筋肉を“一番いい状態”にするためらしいのだが、すでに筋肉隆々の彼らが腹筋や腕立て伏せ、持参した加圧ベルトやダンベルを使ってトレーニングをする光景はまさに筋肉祭り! これも前回までのカレンダー製作で培った経験と、ボディービルダーとして活躍する城間さんの指導の賜物!といった様子だった。

その後、入念に“筋肉の最終チェック”を行うと、赤瓦や色使いで沖縄らしい雰囲気を漂わせる建物の前へ全員集合。撮影直後に降ってきた雨も何のそので、ヘルメットをかぶったり、斧や電動カッターなど、普段使い慣れている“仕事道具”を持ち、思い思いのポージングを取る彼ら。観光スポットでの撮影とあって、偶然居合わせた観光客たちも興味津々に見守っていた。

「3月下旬に城間さんから声が掛かったんですが、カレンダーを出すごとに僕たちに対する期待が高くなっていることをプレッシャーに感じて、すぐに返事ができなかった」と笑うのは、第1弾の2011年度版以来、2年ぶりに参加したという宮里哲哉さん。しかし、「第2弾(2012年度版)が、たくさんのメディアに取り上げられて『MESH』の現状を知ってもらえたことが素直にうれしかった」そうで、4月下旬に参加を決めると、5月からは日ごろ行っている筋トレをさらに強化。「病気したとき以来です(笑)」と、3カ月間も酒を断って体を作ってきたという。

また、「『お父さんもこういうチャリティーに参加しているんだよ』ということを教えたかった」と話す宮里さんのそばには、夏休みを利用して見学に来ていた妻・貴子さんと2人のお子さんの姿が。貴子さんは「お話を頂いて、5月からはささ身を中心にした食事に切り替えたり、筋トレも普段の倍以上になったり。とにかくこのカレンダーに参加するという意気込みがすごかった」と話し、撮影に臨む夫の姿を、嬉しそうに写真に収めていた。

9月1日からWebサイト「ジモノ屋さん」で先行予約がスタートしている「沖縄消防士カレンダー2013」。第2弾の反響を受けて、ますますパワーアップした消防士たちの肉体美をチェックしてみては?【東京ウォーカー】

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