(その2)「歌舞伎ってカッコイイな。そう思ってくれたら一番!」と語る六代目 中村勘九郎。その素顔とは!?

関西ウォーカー

Q:ほかの舞台や映画を見ますか?

「昨日も朝10時半からナレーション1本撮って、間で芝居観て、戻ってもう1本撮って大阪来ました。生の舞台、観るの好きなんです。でも、歌舞伎に出てるとなかなか観られないんですよ。1回公演もないし、休演日もないから。毎日朝11時ぐらいから21時ぐらいまで拘束されちゃうでしょ。でも好きだし、おもしろいものを観たら元気になるし、つまらないもの観たら怒るし。映画も何でも見ます、映画館で。偏るのはあんまり好きじゃないから、ハリウッドのデカイ作品も見るし、単館系のも見ます。ただ、舞台やってるとレイトショーぐらいしか行けないんですよね。今見たいのは『アベンジャーズ』と『ダークナイトライジング』。好きなの、ほんとに。もうすぐ『ムカデ人間2』もやるよね。映画は出るのも見るのも好きです」

Q:一番楽しいことは?

「今一番楽しいのは、子どもが1歳5カ月なんで、一緒に遊ぶことですかねぇ。見てるとおもしろいです。すごい怠惰なかっこうとかするんで。お前、そんな感じでテレビ見るのか、とかね(笑)。休みの時、空いてる時間は一緒に買い物行ったりしてます」

Q:関西に来た時、必ず行く場所は?

「父が中座でやってる時から行ってた、ミナミの知り合いの飲み屋には必ず顔を出します。あとはミナミのベトナム料理屋と中華料理屋に必ず行きます。中華は今日も寄ってから帰ろうかなと思っているんです。カウンターだけで、7席しかなくて、おっちゃんが一人でやってるんです。カウンターの中華って、なかなかないでしょ。うまいんですよ。それからUSJも良く行ってますね。全部乗ります。稽古の時とか、公演が終わった後とか。テーマパーク大好きです。あのね、USJに今度ぜひ作ってほしいものがあるんですよ。それはフロリダのUSJにある『リベンジ・オブ・ザ・マミー』っていう、ハムナプトラのコースター。それを作ったら、日本が大変なことになりますよ(笑)。絶対作れ!!って言いたい。これはね、夢ですね、ボクの。お化け屋敷とジェットコースターが融合した乗り物で、しかも中途半端なジェットコースターじゃなく、火も出るし、ミイラも出る。あとは、こないだ息子がこっち来た時に一緒に行ったんですけれども、海遊館。ウチの息子はジンベイザメよりもスナメリに夢中で。ボクは見た時、ヌルヌルしてるし、なんだこの気持ち悪いものって(笑)。でも、多分また来た時、スナメリを見せに行くと思います。行くところ、多くなっちゃいましたね(笑)」

※取材終了後、開館したばかりのお化け屋敷「ゆびきりの家」の話をした。その日のうちに東京へ戻るスケジュールにも関わらず、「今日、絶対行く! 並んでも行きたい!」と、中華料理屋は止めてお化け屋敷へ直行。「楽しかった!」と帰京。旺盛な好奇心とすごい行動力は、お父さんゆずりとお見受けしました。

【取材・文=ドルフィン・コミュニケーション】

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