9月7日から9月9日の3日間、「第57回沖縄全島エイサーまつり」が行われた。第57回となる今年も例年通り、“エイサーのまち沖縄市”のコザ運動公園陸上競技場で行われ、沖縄市を中心としたエイサー団体計30組が出場し、延べ31万人の観客が来場した。
「エイサー」とは、本土の“盆踊り”にあたるもので、沖縄の旧盆の夜に各地域内を踊りながら練り歩く伝統芸能。地謡の三線(サンシン)の音色に乗せて、大太鼓(ウフデークー)の重厚な音が響き渡ると、締太鼓(シメデークー)、パーランクーといった小さな太鼓の軽快な音が一斉に鳴り出し、演舞が始まる。一糸乱れぬ踊りはもちろん、力強い「ドン! ドン!」という太鼓の響きがもたらす、なんともいえない高揚感もまた「エイサー」の醍醐味のひとつだ。
3日間にわたるこのイベント、初日は各青年会が沖縄市の中心街を練り歩く「道じゅねー」に始まり、中日は、沖縄市内の青年会15団体によるエイサーが繰り広げられる「第34回沖縄市青年まつり」を開催。そして最終日には、県内各地より選抜された実力確かなエイサー団体15組が出場し、華麗で壮大な演舞を披露した。
出場するほとんどのエイサー団体は、各地域の“青年会”の若者が中心となり活躍している。旧盆やエイサーのイベントが近くなると、夕方から近所の公民館や学校に集まり、地元の「エイサー」を守り後輩たちに伝えるため、日々練習を重ねるアツい気持ちを持った“エイサー男子”たち。そんな彼らが踊る姿は、堂々として勇ましく、まさに身も心もイケメンぞろい! 会場には、男らしい彼らをひと目見ようと“エイサーファン”が集まり、演舞が終わるごとに目当ての男子に駆け寄って、一緒に写真を撮る姿が多く見られた。
「エイサーまつりは学生の頃から毎年来ています! エイサーも好きだし花火も好き!」と話すのは沖縄県内に住む23歳の女性2人。「カッコイイ人いた?」という記者の問い掛けに、「今から探す!」とウキウキの様子。
さらに、本土から旅行で訪れ「エイサーまつり」は初めてという26歳の女性は、「沖縄の伝統文化が間近で見られて嬉しい。迫力があってカッコイイ~!」と目を輝かせながら話した。
日に焼けた肌に汗をかきながら、若者が避けがちな伝統芸能に一生懸命取り組む彼らの男らしい姿に、クギ付けになってしまうようだ。
イケメンだらけの祭りもラストを迎えると、観客、演舞者全員がひとつになって沖縄の祝いの場で舞う「カチャーシー」を踊り、会場のボルテージは最高潮に! 大歓声に包まれながら、打ち上げ花火で締めくくり、県内エイサーの一大イベントは幕を閉じた。
「まだエイサーを見たこととがない!」「いつも顔なんて見ていない!」という人は、演舞を楽しむことに加えて、エイサーに対する熱い情熱を持った、イケメン“エイサー男子”を探してみるのもオススメだ。【東京ウォーカー】