―「今日は座ってやろう!」という指示が、もし出たら…。
佐藤「座ってやります!」
津野「じゃあ、私アンプの後ろに隠れて、弾くわ! 私はめちゃくちゃシャイで、『お客さん、今、私の事を見ているんですけど!!』と思っちゃいますね(笑)」
―(笑)。津野さんから見て、この3人って、どんな3人ですか?
津野「3人ともめちゃくちゃ頭悪いですけど」
佐藤・藤本・歌川「あははは!!!」
津野「でも、やっぱ、ちーちゃん(佐藤)が一番考えていますね。(藤本)ひかりは、感じるタイプだから。そこが長けすぎているから、曲の入りとか完全に忘れるんです。でも感じているから、そんなひかりを観ているお客さんは楽しいと思う。歌川は冷静に、ひたすらドラムを叩いていますね」
歌川「支えることに必死ですね」
津野「私から見ると、みんなワァ~ってなっているから、これは言い訳でも何でもなくて、だから私はじっとしていようと思っちゃう(笑)。『光がいっぱい点滅するので、気をつけて下さい』みたいな字幕がテレビにあるじゃないですか。(ライブ中の)私は、そんな感じですね、目休め(笑)」
―さっきから、よく出ているけど”頭が悪い”というフレーズが面白いですよね。
津野「私も相当頭が悪いんですけど、頭が悪いの種類が違うんですよ。社会を知らないんですよ、歳も歳だし。だから、情報の量が少ないんですよ、撃鉄とかの兄さんたちと比べたら。それでもデビューすると決めたのは自分たちだし、『兄さんたち、あんなに上手くやってるのに…』みたいなジレンマを抱えながら、やっていくしかない。だから最初の話に戻りますけど、焦りがあるんですよ…、特にライブに関しては…」
―僕は今日話していても思ったのは、赤い公園って素行不良感があると思うんです。
津野「東京の立川のヤンキー的な(笑)」
―(笑)。本当の素行不良な奴って、いくらでもライブハウスにいると思うんですよ。でも、僕が好きな演者さんっていうのは素行不良的な尖がった癖がある部分を持ちながらも、マナーモラルルールという礼儀を大切にしながら、多くの人と組んで一生懸命マジメに上を目指す演者さんなんですね。赤い公園には、そこを感じるんです。
津野「頭良くなろうとはしています(笑)」
―(笑)今の話で、ちゃんと伝わったか、わからないけど。
津野「(胸を叩いて)ちゃんと、ここに響いています! でも、本当にそうだね、4人みんな不安いっぱいあるけど、誇れるとこはマジメなところです。めっちゃ、マジメ。マジメだし、ちょっとネガティブ(笑)」
佐藤「私が一番思うのは、ボーカルとしてやらせてもらっていて、私のライブ中の言動ひとつでバンドの印象が変わる事もあると思うんです。これから赤い公園というバンド名を背負った上で個人個人お仕事を頂いた時に、その人の印象だけでなくバンドの印象に関わってくると思うんです。私は特に人間関係を築くのが下手くそで苦手で、それに頭の回転も遅いので、納得がいかないと行動に移せない事があって、足を引っ張っていた事もあったんですね。最近ようやく、自分ひとりの行動言動表情ひとつでも、バンド全体の責任になるんだなという事を気付けました。頭が悪いなりに、がんばろうと思います(笑)。でも、こういう事って大事だなって」
津野「自分でがんばる事も、いつでも辞めれるんですよ、辞めようと思えば。何のためにがんばるかといえば、自分のためだし、自分のやりたい事がバンドに繋がるし。何かが欲しいと思っても、お金が溜めれない時って、そんなに欲しくないんですよ。どんな人でも頭が良くならなきゃいけないわけでなくて、頭が良くなろうと思っている事が大事なんですよ。それは自分たちから言う事じゃなく、人から認めてもらう事だし、それが苦になるようだといけないなって思うんです。そのあたりは、(メンバーの)みんなはわかる人たちだし。がんばっている集合体には、人が集まってくるし、バンドはバンドでもスタッフさんとか入れると、もっと大きな団体だし。だから怖いですよ、仲間や味方がいなくなるのは」
※【その3に続く】
http://news.walkerplus.com/2012/0919/19/
【取材・文=鈴木淳史】