“分煙タウン”南京町で、十五夜に向けた中秋節が開催!

東京ウォーカー(全国版)

日本三大中華街の一つである神戸の南京町では、9月29日(土)・30日(日)に中秋節を開催する。この中秋節とは、旧暦8月15日に、一年で最も円に近く、最も美しいとされている満月を愛で、秋の収穫を祝って地の神様を祀る節句だ。南京町では年間四大イベントの一つとして、獅子舞などの楽しいイベントはもちろん、南京町商店街振興組合では中秋特別感謝祭が行われるほか、各店で様々なフェアが企画されている。

注目は何と言っても南京町龍獅団による獅子舞採青だ。獅子が南京町内を臨場感たっぷりに舞いながら、各店からご祝儀をもらうというものだが、9月29日(土)12時30分から14時30分まで西安門~広場、17時30分から20時まで長安門~広場を回る予定なので、是非とも見逃さないように!

また、両日にわたり、西遊記に登場する4人(三蔵、悟空、八戒、悟浄)が、広場祭壇への参拝方法を指南してくれる企画も登場(線香1本100円)!参拝後は一緒に記念撮影もしてくれるそうだ。他にも、南京町の組合加盟店で使える金券が当たる巨大ガラポン大会、チャイナドレスを着用していれば無料で撮影してくれる「チャイナドレス写真館」(有料レンタル1着1000円もあり)、スイーツの手作り体験などもあるので、是非ともお気に入りを見つけて参加してみよう。

中秋節で注目が高まる南京町だが、最近は“分煙タウン”南京町として話題にされることも多い。南京町では2011年5月頃から「喫煙者も非喫煙者もともに快適に町を楽しめるような分煙タウンづくり」を目指した独自の施策が行なわれている。

兵庫県では2012年3月に受動喫煙防止条例が可決されたところだが、神奈川県では2010年4月から既に同様の条例が施行されている。神奈川県では、この条例の影響を受けて外食産業が2012年までの3年間で約167億円のマイナスと試算されるという、恐ろしい数字も出ている(※2011年2月、富士経済発表)そうだが、南京町は何のその。

町並みに合わせたオリジナルデザインで、南京町を象徴するドラゴンのモチーフを使用するなど、実にユニークな喫煙所を設け、町の電柱には案内看板を掲示。また、店の喫煙環境が入店前に分かるように、喫煙ルールステッカーを作成したり、どこの店が吸えて、どこの店が吸えないかが一目で分かる、分煙マップを配布するなど、町をあげて分煙化に取り組んでいるのだ。

中秋節当日も、この取り組みによってファミリ―やカップルはもちろん、だれもが快適に過ごせ、外食産業も盛り上がる、まさにWIN-WINの関係で、思いっきり楽しめる!是非、快適環境の南京町に出かけ、中秋節を堪能してもらいたい。【関西ウォーカー】

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