沖縄県内の出版社や印刷会社が集う「沖縄県産本ネットワーク」主催のイベント「第14回沖縄県産本フェア」が今年も9月22日(土)~10月9日(火)まで、那覇市・久茂地の「リウボウブックセンターリブロ」をメイン会場に開催される。
「沖縄県産本フェア」は、沖縄県産本ネットワークが主催するイベントで、毎年秋に開催されている。今回で14回目。各出版社が発行する書籍が一堂に会するほか、関連イベントも行われ、沖縄県産本を大々的にアピールする“啓蒙的”な意味合いも込められている。
今回は、あけぼの出版、池宮商会、沖縄教販、沖縄タイムス社、沖縄図書販売、沖縄文化社、コミチャン、新星出版、南山舎、南方新社、ニライ社、BOOKSじのん、編集工房東洋企画、ボーダーインク、ゆい出版、琉球新報社、琉球プロジェクト、わらべ書房、フォレストの計20社が参加。普段書店ではなかなかお目に掛かれない書籍や絶版間近の書籍など、文献としても貴重な数々の書籍が並び、特価販売される書籍もあるので、手軽に入手ができる絶好の機会となる。
14回目となる今回のテーマは、「燃えよ、県産本」。展示スペースには5つのテーブルが設けられ、「ニライ島ー琉球の歴史と民俗」「カナイ島ー沖縄の今。政治・経済」「ティーダ島ー沖縄の自然」「チャンプルー島ー沖縄の文化」「バーゲン諸島ー各社のバーゲン本」と、テーマごとに並べられる。また、特別に、今回のテーマにかけた「空手本コーナー」を設置、ほか、リブロ店員お勧めの県産本も紹介される。
また、10月3日(水)~10月5日(金)の3日間、リウボウブックセンターリブロ隣接のリウボウホールにて関連イベントが実施される。
10月3日は「沖縄空手 過去から未来へ」と題して、映画「沖縄空手を全国に拡げた船越義珍の在りし日の姿」上映、宮城篤正氏、嘉手苅徹氏、盧姜威氏によるトークショーのほか、空手武具、書道具、肉筆原稿、書簡、色紙(山之口貘氏、伊波南哲氏、伊波普猷氏、柳田國男氏、柳宗悦氏ほか)の展示も行われる。
10月4日は、県内各地で口演活動中のかみしばいや~・さどやん氏による紙芝居などが行われる。
そして、関連イベント最終日となる10月5日は、恒例となった県内で活躍するアナウンサーによる、楽しくて笑える朗読会を開催。NHK沖縄放送局の細田史雄アナ、エフエム沖縄の松田礼那さん、沖縄テレビの平良いずみさん、ラジオ沖縄の屋良悦子さん、琉球朝日放送の沼尻和樹アナ、琉球放送の片野達朗アナが、オススメの県産本を朗読する。
18日間にわたってドップリと県産本の世界に浸かれる毎年恒例のイベント。読書の秋、地元の編集者たちの思い入れがたっぷりと詰まった書籍とともに過ごしてみるのも一興だ。【東京ウォーカー】