最近「質のいい睡眠」を意識する人が増えている。
快眠を売りにするビジネスホテルや、IKEAの「ちょい寝カー」のニュースが記憶に新しいが、不規則な上、睡眠時間も十分に取れないビジネスマンにとって、「快眠」は今や重要課題なのだ。
色々な快眠グッズが出回る昨今だが、意外にも“仕事や財布に負担をかけない”手軽な快眠方法があるという。さっそく、まくらメーカー「ロフテー」の睡眠改善インストラクター・矢部さんに聞いてみた。
「1つめは、『寝る直前に熱いお風呂に入らないこと』です。体温が上がりすぎると寝つきにくくなるので、熱いお風呂に入るなら就寝2時間前まで済ませるのがいいですね。2つめは『寝る前のPCやモバイルチェックはしないこと』。ある研究によれば、就寝前のメールチェックはエスプレッソ2杯分程度の覚醒作用があるといわれているんですよ。3つめは『帰りにコンビニに寄らないこと』。これがなかなか難しいんですが(笑)、コンビニの強い光は、睡眠に向かおうとする体にとっては刺激が強すぎるので、できるだけ避けた方が無難です」
なんと、日常になっていた寝る前のネットサーフィンが「快眠」に影響を与えていたとは…。すべてクリアするのは、現代人にはなかなか簡単ではないが、矢部さんもこの3か条を守ったらすっきり眠れるようになったとか。まずはこのうち1つからでも試してみる価値はありそうだ。
一方、より深刻に「快眠」を考える人は、まくら選びに力を入れている様子。セミオーダーで自分にぴったりのまくらを専門のアドバイザーと探せるとあって、同店では店舗によって差はあるものの、ビジネスマンの姿がよく見られるようになったという。
「普通のまくらで男性に人気なのは、取り扱いが簡単という点でパイプ素材ですね。加えて、抱きつき用や、腕・足などのパーツ用まくらなど、種類も豊富になってきました。15分程度の昼寝は午後の作業効率を上げることが知られていて、デスクで寝る用のまくらも人気ですよ」(矢部さん)
生活な不規則な記者も、ちょっとした心がけと自分に合うまくら選びで「快眠」に一歩近づけそう。とりあえず今夜はネットサーフィンをほどほどにしてベッドにもぐってみては? 明日、気持ちいい目覚めが得られるかも。 【東京ウォーカー/安藤真梨】