【本誌連載の拡大版】名古屋グランパス・吉田麻也選手インタビュー【後編】

東海ウォーカー

ここからはJリーグ開幕直前ということで、2月に行われた指宿でのキャンプの話や、チームのことなどサッカーに関することを聞いてきました。

――今年のキャンプはどうでしたか?

「今年は、去年、一昨年よりも暖かかったんで一番やりやすかったですね」

――キャンプ中オフはありました?

「なかったです。今年からフィジカルコーチのプロポさんが来て、練習も走り(のメニュー)が多くなりました」

――今年は試合数多いですもんね。

「去年が走らなさ過ぎたのかもしれませんけどね(笑)」

――まさか(笑)。ところで、今回のキャンプでは、新加入の田中隼磨選手と同室だったんですよね。印象は?

「めちゃめちゃストイックです。キャンプ初日は9時40分に寝ましたからね。『小学生かっ』ってツッコんじゃいましたよ(笑)。でも、それくらいしっかりと自己管理をする人ですね」

ではここからは再び○、×で答えていただきます!

――『サッカーはまず見た目から』ということで。ユニフォームが変わりましたが、今年の方がかっこいいと思う?

(悩んで)×

「まだ一回くらいしか見てないんで、あんま覚えてないんですけど(取材したのは2/18)…キーパーのユニフォームがスカイブルーなんですけど…逆に注目ですね(笑)」

――今年から背番号が34から4になりますが、ここまで若い番号は正直プレッシャーだ。

(即答で)×

「プレッシャーはないですね。僕の中では、グランパスの4番といえば大森(征之)さんになっちゃいますけど、いつかはグランパスの4番と言ったら僕になるように」

――えらい!

「真面目な時は真面目ですよ(笑)!!」

――一番気持ちがいいプレーはインターセプトだ。



「インターセプトはやっぱり一番効果的ですからね。前を向いてボールをコントロールできるので。そのまま攻撃の起点にもなりますし。ほかにも、ポストプレーヤーを完封したり、体で負けなかったりした時なんかも快感ですね」

――では、いつか海外に挑戦したい。

○!

――じゃあ、5年以内には挑戦したい。

(悩んで)○!

――3年以内には挑戦したい。

「いやいやいやいや(笑)。まずは国内で活躍していって徐々に挑戦していけたらなと」

――ちなみにここに行きたいっていうのはありますか。

「将来的にはプレミアが一番ですね。一番(試合を)見てるんで。でもまずは少しずつ色々ステップを踏んで、最終的にはって感じですね」

――憧れの選手であるヨンセン選手とは、今シーズンから相手チームとして対戦することもあると思いますが、マッチアップが楽しみだ。



「憧れの選手とやれるというのが嬉しいです。次会う時はお互い本気でやるって約束してるんですよ」

――ちなみに楢崎選手は怖い?

「怖くないです。面倒見のいい、優しい人ですよ。プレー中も真面目にちゃんとやっていれば、怖くないです (笑)」

――では、怒ったキャプテン・楢崎選手と、怒ったストイコビッチ監督。怖いのは楢崎選手だ。

×

「迫力が全然違いますよ(笑)! もちろん普段はそんなことないですけどね。優しいし、コミュニケーション取ってきてくれるし、選手のこと見ていないようですごく見てるんですよね」

――Jリーグ開幕戦は、完封勝利で飾る。

(即答で)○

「もちろんです!」

――全試合出場する。



「全試合に絡めるように。試合でチームに貢献できるように頑張ります!」

――では最後に、今シーズンの目標は?

「もちろん全試合でチームに貢献することです。

あと、クロールで100m泳げるようになることも(笑)!」

最初から最後までボケ倒しで、サービス精神旺盛だった吉田選手。誰からも愛される人懐っこい一面もありながら、頭の回転が速く、二十歳とは思えない大人な印象を受けました。また、サッカーに対してもしっかりとした考えを持っていて、とても真っ直ぐな好青年という印象を取材陣に残していきました。

また、最後にピクシーファンの編集者が「いま、チームで最もテクニックがあるのは・・・監督だ!」というイジワルな質問には、長考の末に○という答えが。もちろん現役サッカー選手としては…となると違う答えになるでしょうが、「いまでもキックの精度がスゴい。ドンピシャで来ます。ただ、自分のキックに納得がいかないと、自分に対して怒ってます(笑)」と、さすがはピクシー!なエピソードを披露してくれました。

【東海ウォーカー 福永梨沙】

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