沖縄初&世界初! Wの初がついた沖縄・国頭村のツバキを使用した化粧品が登場

東京ウォーカー(全国版)

沖縄本島の北部・国頭郡でヤブツバキの自社農園を営む田島勝氏の農園が、沖縄で初めて「有機JAS」の認定を獲得。このたび、そこで育てたヤブツバキから採取される油を利用した「やんばる森のツバキ『ベビー&ママ』」シリーズの化粧品4品を開発、10月18日に沖縄県庁でその発売記者会見が開かれた。

記者会見には田島氏のほか、宮城久和国頭村長、崎浜秀安国頭商工会会長、そして、公益財団法人沖縄県産業振興公社の田代舞子さんが出席した。

「やんばる森のツバキ『ベビー&ママ』」は、平成23年度に公益財団法人沖縄県産業振興公社が進めている「OKINAWA型産業公演ファンド事業」にて「国頭村椿ブランドの開発」というビジネスプランで採択され、商品開発がスタート。今年度も引き続き採択されて今回の発売に至った。

「やんばる森のツバキ『ベビー&ママ』」シリーズとして今回発売されるのは、「全身シャンプー」(200ml、1785円)、「ローション」(100ml、1680円)、「オイル」(30ml、2100円)、「スペシャルバーム」(12ml、1575円)の4種類。特に「ローション」は田島氏が15年間こだわり続けたミネラルバランスのいい「国頭の天然ミネラル水」にツバキ種子水と琉球ハーブ水(ツバキ葉エキス)をブレンドするなど、“安心・安全”への執着は人一倍強い。

田島氏は35年の理容師としてのスキルを活かして、3年前に氏の出身地である与那国の長命草などを配合したヘアケア商品を発売。そのノウハウを今回の商品化につなげた。

田島氏は「商品のコンセプトは『自然と一緒に子育てしよう!』です。やんばるの森の大自然の天然素材を利用して、赤ちゃんとママが一緒に使える商品作りを目指しました。デリケートな肌の方でも使えるよう、『安心・安全』を一番に考えました」とコメント。

そんな田島氏だが幼少期は虚弱体質だったという。日常的に野草や薬草を飲むことで丈夫な体を手に入れた自身の体験が、これらの商品開発の原動力になっている。

また、ツバキ油の主成分である“オレイン酸”は人の皮脂に近く、とりわけ肌に優しいと言われている。「ツバキの脂は体にもいいので、食用としても使えます。今後は食用の商品を開発していきたい。そうなると、“長寿の県”と言われている沖縄にピッタリの特産品になります」と、田島氏は余念がない。

田島氏の熱意に共感した宮城村長は、彼を全面的にバックアップすることを決意。「国頭の特産品はそれほど多くはないので、今回、ツバキの油を使った商品の発売は大変うれしい。原料となるツバキを植栽して、田島さんの事業を支援していきたい」と、国頭村森林公園内に土地の提供とツバキ1万本の植栽を実施した。

さらに、宮城村長が「国頭から世界にアピールできる商品」と称する通り、今回の商品には「世界初!」のポイントが。ツバキの種子脂はこれまでにも化粧品の材料として使われているが、ツバキの若い種子から抽出した「青種子水」は世界にもなく、新規の化粧品素材として“ヤブツバキ青種子水(Camellia Japonica Seed Water)”名でINCI(化粧品原料の国際命名法)に登録されたのだ。“ヤブツバキ青種子水”は抗酸化性が高く、皮膚の老化を遅らせる効果があるという。

これら4商品は、10月26日(金)から始まる「第36回沖縄の産業まつり」会場で発売がスタート。ほか、全国の「わしたショップ」をはじめ、国頭村の道の駅「ゆいゆい国頭 国頭村観光物産センター」、田島氏の運営する会社「あーびゃーんもーゆ琉球月桃」の公式サイトで販売される。

来年2月、23回目となる「全国椿サミット」が初めて沖縄で開催される。国頭村のほか本部町、大宜味村がその会場となっており、今回の「やんばる森のツバキ『ベビー&ママ』」シリーズ商品の発売は非常にタイムリーで、国頭村を大きくアピールするきっかけになりそうだ。【東京ウォーカー】

注目情報