【連載「ミスキャンパス立命館2012通信」Vol.9】インド生まれ、日本育ち。初めてでも楽しめる香道! 

関西ウォーカー

ミスキャンパス立命館のファイナリストが京都らしい文化を体験するこちらの連載も二ヶ月が過ぎました。街ゆく人の服装など、二ヶ月前とは季節の変化を感じます。さて、今回紹介させていただく文化は香道です。香道の文化体験に協力していただいたのは、西本願寺の向かいに面する薫玉堂様です。 

香道は、インドで栽培されていた白檀を絞って香水を絞って香水を作っていたことを起源とされます。インドで誕生した香の文化は仏教とともに日本に伝来しました。元来は仏様に祈る際に心を鎮め、心身を清めるためのものでしたが、平安時代に香りを楽しむものに変化しました。古くから香木は高価で、金と同等の価値があったとされます。

実際の体験では、薫玉堂様に用意していただいた9つの香木の聞き分け(香りを当てること)に金さんと沖さんが挑戦しました。香木にはそれぞれに特徴のある香りがあり、聞き分けのコツは、その香りをイメージとして記憶することだそうです。しかし、香木は香炉と温度やその日の気温、湿度、天気によって微妙に変化するため、正確に聞き分けるためには豊富な知識や経験が必要になるとのことです。

金さんも沖さんも聞き分けるのに非常に苦戦しているようでしたが、香りをイメージするということを心がけて体験していました。ここまで書いた内容によると、とても難しいもののように感じられるかもしれませんが、香道は、これまで取り上げてきたものとは大きく異なり、ゲームのような感じで体験できて、日本の文化にも触れられることと思います。

最後に、この香木の聞き分けの結果ですが、沖さんが見事に正解しました。沖さんも初めての香道だったそうですが、香りにイメージを結びつけることによって、答えを出したそうなので、初めて体験される方でも楽しめる文化体験だと思います。楽しみながら伝統文化に触れられる香道、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか?この文章は、ミスキャンパス立命館2012実行委員白井が担当しました。

【文=「ミスキャンパス立命館2012」 実行委員 白井寛人】

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