“自炊男子”のリアルな1週間ってどんなもの?

東京ウォーカー

「弁当男子増加中」というニュースが話題になり始めたのは、昨年12月初旬。「景気が悪化して、少しでも支出を減らしたいから?」と思われたが、実態は必ずしもそうではないようだ。

東京ウォーカーでは、東京在住で週に1回以上料理をする20〜30代の男性50名にアンケートしたところ節約、健康とはまた違った「気軽にできるリフレッシュ」としての料理の実態が浮かび上がった。弁当持参の理由としては「健康」「エコ」などのキーワードが上がり、弁当=女子&既婚男性というイメージが薄れつつあるようなのだ。

では、実際に週2〜3回夕食を作っている男子の料理ライフをのぞいてみよう。

レコード会社に勤務する中山憲一さん(27)が料理をするのは週に3回くらい。昼は外食で済ませ、夜に炒め物を中心とした手料理を作るという。ウィークデイに1度は夕食を作り、週末は基本的に家で自炊というスタイル。「帰宅時間はまちまちだけど、22:00くらいまでに帰れたら作ってます。外食だとなかなかとれない野菜を多めに食べるように意識しています」と中山さん。朝食は採らず1日2食だが、健康へ気を配っているようだ。

「料理を作り出したきっかけは父親が料理しているのを見て、小学生くらいの時からなんとなく。バリエーションが広がったのは学生時代、アルバイト先のラーメン店で、店にある材料でまかないを工夫し始めてからかな」と幼いころから自然に料理を作る楽しみを育んでいたようだ。

キッチン環境は4畳にガス2口。一人暮らし暦は8年で、引っ越しの時に広めの台所がある家を探したという。「欲を言えば、中華料理店並に火力が強くて、中華を作れるようなキッチンがいいな(笑)」と料理へのこだわりも垣間見える。

「すぐ近くに学生時代の友人が住んでいるので、よく遊びに来るんです。食べてくれる人がいると作りがいがあるというのも確かですね」。月に2回ほど友人を自宅でもてなすというから恐れ入る。

このように、手間・お金をセーブするだけでなく、自分で「うまいもの」を作り出すことに喜びを見出す。前出のアンケートで夜中に帰宅してから料理を作るという人からは、「疲れていても料理で気分転換できる」というコメントもあった。

休日の外出に代わるリフレッシュ法としての料理。キッチン男子の実態とは、“料理をする楽しみ”を知るイマドキの若者であった。【東京ウォーカー 5号「公開! 男のキッチンライフ」より】

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