結婚式で、花嫁に付き添う“お揃いのドレスを着た女性グループ”を見たことがあるだろうか? これは、欧米のドラマなどでは頻繁に登場する「ブライズメイド」という存在。可愛いドレスで一体感も出るということで、最近ブームの兆しを見せているという。
この「ブライズメイド」、日本語では「花嫁介添人」という意味だ。もともとは中世のヨーロッパが起源で、幸せを妬む悪魔から花嫁を守るため、友人たちが花嫁と同じような衣装を身につけて悪魔の目を惑わすために付き添ったことが由来とされている。
この風習が根付く欧米では、現在でも新婦の姉妹や友人などが数名でブライズメイドを務め、花嫁を祝福する“前祝いパーティ”を企画したり、結婚式で花嫁の身の回りの世話をしたりしている。日本ではあまり見かけない存在だったが、最近では問い合わせも増え、ブライズメイド向けのドレスが登場するなど、盛り上がりを見せているのだ。
先日行われた、タカミブライダルのハワイ最大級のウエディング複合施設「ザ・テラス バイ・ザ・シー」(オアフ島)のレセプションパーティでも、このブライズメイド向けのドレスが紹介された。ウエディングドレスのファッションショーでブライズメイドのドレスが紹介されることは珍しいが、同社担当者によると、「近年は海外ウエディングが人気で、異国の雰囲気にマッチする“ブライズメイド”にも注目が集まっています」と言う。そして、実際の式でブライズメイドになったという女性にも話を聞いてみると、「式の何日か前から皆で集まってブライズメイドドレスを準備していくことで、大切な友達の結婚式の実感がより湧いてきましたし、当日はとても感動しました!」と、感想を語ってくれた。
ちなみに、前述のショーに登場したブライズメイド向けの5着は、それぞれ異なったデザインながら、色味は花嫁のウエストリボンに合わせたワインレッドで統一され、とても可愛い仕上がりに。こういったブライズメイド向けドレスは、ゲスト用レンタルコスチュームとして用意されていることが多いようだ。
花嫁の白いドレスを引き立てるブライズメイドは、パーティ会場や写真を彩る花としても注目される存在。レンタルの商品は各社から出始めているため、華やかな衣装を身にまとい、親しい仲間と一緒に変身できるこの“ブライズメイド”は、今後日本でも根付いていくかもしれない。【東京ウォーカー】