「飾れる仏像ブランド“イSム(いすむ)”」の人気ブランドTanaCOCORO[掌]より、頭部だけの仏像、その名も「仏頭(ぶっとう)」が発売される。
近年、若者の間で仏像がブームだ。仏教への関心、偶像崇拝というよりも、見た目の格好良さから仏像をフィギュア感覚で集める人が多いという。なかでもイラストレーターのみうらじゅんさんは、「見仏記」でもおなじみ、筋金入りの仏像ファン。そんなみうらさんとコラボレーションしているのが、ハイセンス仏像ブランド「イSム」だ。
イSムのなかで、今年最も話題にのぼりそうな仏像が「仏頭」。鼻筋が通り知的で端整なその顔立ちは、イケメン仏像として、多くの女性ファンを魅了している。インターネットのサイトでも、「たまらんハアハア」「マジやばすぎ」「キタコレ!」といった声が多数あがっている。
モデルは天武14(685)年、飛鳥の地にあった山田寺の本尊として造られた薬師如来像の頭部だ。狂いのない曲線を描く眉と目、下に真っ直ぐ伸びる高い鼻が理知的な雰囲気を醸し出している。寺院勢力による強奪や火災など数多の苦難を、被災をかろうじて免れたその顔に刻みつけており、左側頭部も大きく陥没している。この「仏頭」は、本物の仏像が持つ永い歴史を体現する欠けや割れ、重厚感までもが忠実に再現された、同社の自信作なのだ。
TanaCOCORO[掌]仏頭の価格は1万9950円。イSムウェブサイト及び全国の取扱店で2月26日(火)から発売を開始する。この微妙なニュアンスにフェティシズムを感じるかどうかはあなた次第だ。【東京ウォーカー】