生そば、打ちたてが常識!イマドキの駅そばを徹底比較!

東京ウォーカー(全国版)

いまやサラリーマンのみならず女性客をもトリコにする「駅そば」は、短時間でおなかを満たし財布にも優しい、多忙なサラリーマンの救世主である。そんな駅そばブランドには、昔ながらの立ち食いそばに加え、一線を画す進化系が出現している。

回転率を上げるため、駅そばの主流はゆでそば、ツユの温度も多少ぬるめの70度前後が一般的だと言われているが、最近では、店内で製麺し、打ちたてのそばを提供する本格志向の店が増え人気を博している。

一方、立ち食いの王道を行く古株には根強いファンも多い。そんな新旧駅そばの中から今回は駅そばの花型「天ぷら(かき揚げ)そば」を徹底比較してみた!

■京王電鉄「万葉そば」あしたば天そば(400円)…店内で製麺した打ちたて、ゆでたての二八そばが味わえる本格派。明日葉のほんのりした苦味がクセになる、リピーター続出の一杯。艶やかな自家製生そばのツルリとした喉ごしと乱切りの食感のよさが絶妙。

■小田急電鉄「名代 箱根そば」かき揚げ天そば(370円)…箱そばの愛称で古くから親しまれ、新店が続々登場する巨大チェーンの人気店。季節メニューが評判で、夏の豆腐一丁そばも名物である。特注した特製醤油入りのかえしで作る甘辛いツユがあとを引く一品。手揚げする定番の野菜かき揚げのほか季節のかき揚げにファンが多い。

■東急電鉄「しぶそば」かき揚げそば(400円)…渋谷を拠点に展開するクオリティ重視の人気ブランド。セーブ・ザ・チルドレンを通じて1杯につき1円の寄付を実施。旬の魚介や野菜を使ったアイデア満載の季節のかき揚げが好評。約2か月おきに具材が変わり、リピーターには嬉しいメニューである。

■西武鉄道「狭さやま山そば」天ぷらそば(390円)…大ぶりのかき揚げはタマネギ、ニンジン、春菊など細切り野菜の食感が良く、醤油の風味と甘味が調和したやや濃いめのツユがクセになる一品。地元客に32年間、愛され続けるスタンド式の駅そば。地粉を使う郷土伝統の武蔵野うどんをモチーフにした、肉汁うどん(450円)も好評である。

■京急電鉄「そば処 えきめんや」天ぷらそば(370円)…野菜かき揚げ、ゴボウ、ニンジン、タマネギ、春菊など天ぷら7種から選べる。上天ぷらそば(420円)なら海鮮系のかき揚げ4種から選ぶ事もできる。ホーム内にある昔ながらの立ち食い形式。品川店のみツユは白ダシの関西風と醤油が香る関東風から選べる。全店で味やメニューが違うのは魅力である。

■JR東日本「あずみ」かき揚そば(410円)…ニンジン、タマネギ、春菊入りの手作りかき揚げは空気を含んだ揚げたての衣がサクっと軽い食感で、スッキリしたあと味の上品なツユと相性抜群だ。平日の昼時には長蛇の列ができる行列店。ホーム側のカウンター席では、眼下を走る電車を眺めながら、そばを味わうことができる。

セルフ式の駅そばから、本格志向のへと進化している駅そば業界。女性客のハートをつかむ清潔感漂う内装デザインや、一部の店舗は、モダンな和空間にジャズやクラシックが流れる店舗も登場している。是非、駅に立ち寄った際にはこだわりのそばを味わって欲しい。【詳細は2月26日(火)発売号の東京ウォーカーに掲載】

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