若者の希薄な人間関係を描いた舞台「連続おともだち事件」が絶賛上演中

東京ウォーカー(全国版)

主宰・青木秀樹の妄想が冴える劇団クロムモリブデンの舞台。最新作「連続おともだち事件」は、“レンタルフレンド”を題材としている。

「前から一回やってみたかった題材です。結婚式の友人とか一緒に遊んでくれる友人とかをレンタルするなんておかしいじゃないですか。人間として間違っているだろう、と思いまして。そこから妄想で(レンタルフレンドの)“押し売り”や“詐欺”みたいなものもあるだろう、とホストやホステスを絡めてみました」と実際にリサーチというよりは、青木自身の妄想色が強いのは相変わらず。また、今回の試みとして今まで避けてきたテーマをあえて取り上げた。「屋上が出てくるのは避けていたんです。飛び降り自殺も。よく取り上げられるテーマを描いたのは初めてですね」と青木自身の中で変化があったことが伺える。重いテーマを深刻なまま扱うだけではないクロムモリブデンの作品、観客により見てほしい部分は? 「小道具です。すごい量を作ったんですよ。ぬんちゃくとか羽とか足ひれとか。全部役者たちが作っています。ぜひ見てほしいですね(笑)」。【東京ウォーカー】

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