「朝生ワイド す・またん!」「たかじんのそこまで言って委員会」などで活躍する、フリーキャスターの辛坊治郎さんが、ヨットで太平洋横断するという企画「ブラインドセーリング」を3/13(水)に東京で記者会見を開き、発表した。
「ヨットで太平洋横断するのが夢」だったと語る辛坊治郎さんは、早稲田大学の集中授業でヨットを選択し、単位を取得するなど、ヨット歴も長く「ヨット雑誌・kazi」に連載をもつほど。
ともにヨットで太平洋横断するのは、サンディエゴ在住のブラインドセーラーHIROさんこと岩本光弘さん。先天的な視覚障害に見舞われ16歳の時に視力を完全に失ったHIROさんだが、一度だけの人生だからポジティブに生きようと、メッセージをもらって奮起。2001年にヨットと出会いその魅力に引き込まれた。「私は車の運転はできません。しかし、広い海で大きな船を操船して遠くまでいけるヨットは魅力。自然を直で感じられる、一体化できる素晴らしさがある」と語った。HIROさんは船内の機材の位置を把握しており、ヨットの経験も豊富。「私は海の盲導犬です」と語る辛坊さんはサポートにまわる。
ヨットは間寛平さんがアースマラソンで使用したもの。それに、今回の企画のために開発されたハイテクな機器が、HIROさんのセーリングを支えていく。
また、辛坊治郎さんは「今回のプロジェクトのために、人間ドックを受けたら十二指腸癌が見つかった。医者にはほっといたら3年で死ぬねと言われた。それがたまたま見つかったんだから、HIROさんは命の恩人!」と語った。しかし「摘出して成功したが、その後の検査で若干、肺に影が見つかった、4月初旬にもう一度検査を受け、もしアウトの場合どうなるのかが最大の懸念材料です」と告白。「でも、医者はたぶん大丈夫でしょうって言ってくれている。これで行かなかったらかっこ悪いでしょう!」と笑いにかえた。
【今後のスケジュール】4・5月は太平洋横断にむけての訓練。6/8(土)に大阪北港を出航し、6/13(木)に福島入港予定。6/15(土)に福島の子供たちにディンギーをプレゼントする授与式を行い、6/16(日)に福島県いわき市小名浜港を出港。8/10(土)アメリカサンディエゴ・マリオット・マーキース&マリーナ入港予定。
●「ブラインドセーリング」オフィシャルホームページではチャレンジ期間中、写真や動画を毎日更新する
URL:http://www.b-sailing.com/
【取材・文=関西ウォーカー編集部 山元健吾】