WBC韓国戦を“トラキチ居酒屋”で応援してみた

東京ウォーカー

WBC1次ラウンドA組2回戦で、韓国にコールド勝ちという、歴史に残る勝利をおさめた我らがサムライジャパン。タイガースファンが集まる店として有名な「東中野 とら」でも、いつも以上に沸いていた。

この日店に集まった10人ほどのお客さんは、ビール片手に店内のTVで観戦。日本チームの猛打が出るたび、「来たー!」と大歓声を上げ、ハイタッチし喜びを分かち合うというフィーバーぶりは、まさにドーム以上!

打席でバットを構える小笠原(巨人)を観ながらも、「いいスイングしてる」や「バッティングは悪くないよ」と応援の声が…。阪神ファンが巨人の選手を応援するなんて“ありえない”ことだけど、やっぱりWBCともなると、チームは関係ないの?

「WBCはもう別物って感じですね。まずは日本ありきじゃないですか。チームを超えて応援しますよ!」とアツく語るのは、25歳・浦木さん(当然阪神ファン)。浦木さんと連れ立って来ていた3人の仲間も、西武ファンだったり、そもそも野球にあまり興味がなかったりと、「とら」にしては意外な面々。それでも、みんな一様にTVに釘付けになって、いいプレーが出るたびガッツポーズの嵐だし、「イチローがやってくれた!」と乾杯がなされるほど。みんな一つになってる感じで、なんともいい雰囲気が印象的だ。

「ウチは、結構落ち着いた阪神ファンが多いんですよ」と語るのは、「東中野 とら」のマスター。「ペナント中でも相手チームのファインプレーは認めるし、あれをやられちゃ仕方ないって諦めますよね。そして巨人の選手だとしても、WBCの期間は関係ない。“呉越同舟”かもだけど、WBC中はJAPANの選手なんです。応援しない理由はどこにもありません!」

なるほど。一部の熱狂的な阪神ファンが取りざたされがちだが、阪神ファンである前に、“野球ファン”が多いってことなんですね。とはいえ、やっぱり岩田(阪神)がマウンドに立つと、歓声は今まで以上にヒートアップ! その辺はトラスピリットがちゃんと根付いているのだ。

阪神ファンもそうでない人も、野球をあまり見ない人だって、みんなが一つになれるWBCはやっぱり面白い。次のゲームは3/9(月)。見ごたえありそうな3回戦は、みんなで盛り上がってみては? 思い出に残る1日になること請け合いだ! 【東京ウォーカー/安藤真梨】

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