「機動戦士ガンダム」、「科学忍者隊ガッチャマン」、「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」など、アニメ作品に登場するロボットやメカのデザインを、40年以上にわたり手がけてきた大河原邦男の展覧会「超・大河原邦男展-レジェンド・オブ・メカデザイン-」が3/23(土)より兵庫県立美術館にて開催される。大河原は日本のアニメ界において、メカニカルデザインという仕事を確立した、まさに“生きる伝説”ともいえるクリエイター。今回の展覧会では、直筆の設定資料やポスターなどを含む400点以上の作品で大河原デザインの魅力に迫っていく。
展覧会の開催を翌日に控えた3/21、大河原本人が来館し記者会見とオープニングセレモニーに出席した。記者会見で大河原は「1972年の4月にタツノコプロに入社してからの40年にわたる私の仕事を、アカデミックに展示してもらえたのは、学芸員の熱意があってこそだと思います。今回の展覧会は私の40年の節目でもありますし、これからの作品への励みにもなります。これからも体力が続く限り新作アニメに携わっていきたい」と語った。会見に同席した小林公学芸員は「私自身が日本の視覚表現について考えたときに、大河原さんがデザインされたメカやモビルスーツは、強く心に刻み付けられています。なぜ自分が大河原さんのデザインに惹かれるのか、この疑問に向き合うために、常々、大河原さんの展覧会を開きたいと考えていました」とコメントした。
会期中には、造形作家の倉田光吾郎製作による「装甲騎兵ボトムズ」の主役メカ、スコープドッグの1/1モデルも展示される。さらに会場でしか購入できない限定ガンプラ「MG 1/100 ガンダムVer.2.0 リアルタイプカラー 超・大河原邦男展Ver.」も数量限定で販売される。これまで門外不出とされてきた貴重な資料も多数展示される大規模な展覧会。国境や世代を超えて愛され続ける大河原邦男のデザインを、ぜひ間近で堪能してほしい。
【取材・文=関西ウォーカー編集部】