「いつまでも綺麗で若々しくいたい!」と、女性なら誰もがそう思うはず。その綺麗を左右するのが、皮膚、毛髪、爪などのハリや艶の元となるタンパク質だ。特に毛髪は約95%がタンパク質で構成されており、このタンパク質の立体構造が歪むことが、髪のダメージの根本的な原因とされている。
通常の健康な髪なら、その骨組みとなる部分にタンパク質などの構成成分が詰まっていて、表面のキューティクルが外部からのダメージを防ぐようになっている。しかし、タンパク質の立体構造が歪むと、それに合わせてキューティクル部分もめくれ上がったり、はがれたりしてしまい、そこから内部のタンパク質が流出してしまう。これが髪のコシやハリがなくなったり、枝毛、切れ毛ができる原因だとされていて、髪の限界温度が下がるのも、タンパク質の減少が原因だと言われている。
髪の限界温度とは、髪のタンパク質が形を保持できなくなり、歪んでしまう温度のことで、通常の健康な毛髪なら154度の熱まで耐えられるという。しかし、カラーリングを重ねるなどして髪を傷めると、限界温度はどんどん低くなっていき、遂にはドライヤーやヘアアイロンで熱を加えただけでも歪みが発生してしまうのだ。
そんなタンパク質の歪みを防止する方法として、注目を集めているのがタンパク質美容だ。これはタンパク質に着目したケアをすることにより、根本から美しくなることを目指す美容法で、美しい髪だけでなく、美しい肌や健康な体を作り上げるのにも効果的だと言われている。なお、タンパク質美容には「魚をたくさん食べて、動物性タンパク質を補う」「美容にとってのゴールデンタイムとされる、22時から2時までの睡眠を心がける」といった、日常生活の中で実践できるものの他、「トレハロース配合の商品でヘアケアを行う」など、特定の商品を使用する美容法も含まれている。
トレハロースとは、高い保湿力を持った成分で、ダメージで歪んでしまったタンパク質の結合に働きかけ、髪構造を改善する機能があると言われている。最近では、傷んだ髪のタンパク質を補うだけでなく、トレハロースを配合することで、残っているタンパク質の変性自体を防ぐシャンプーも開発されており、髪を内部から健康な状態にしてくれる成分として多方面から注目されている。
なお、メキシコなど中南米の乾燥地帯には、このトレハロースを有する「ローズ・オブ・ジェリコ」という植物が自生しており、内部にタンパク質を貯め込んで乾季を乗り切り、雨季になると息を吹き返したように緑の葉を広げる、という独特の再生メカニズムから「奇跡の植物」「復活草」とも呼ばれ、現地で親しまれている。
多数のヘアケア・スキンケア商品を取り扱うユニリーバでは、そんなローズ・オブ・ジェリコのメカニズムに着目し、その抽出成分を配合したヘアケア商品「ラックス バイオフュージョン ダメージディフェンス」シリーズを開発。保湿洗浄のためのシャンプー、整えるためのコンディショナー、集中補修&補給のためのバイタルリペア トリートメントの他、高濃度の保湿成分を配合したバイタルリペア ヘアマスクや、毛先まで集中補修するバイタルリペア オイルなどが発売中で、いずれもタンパク質の歪みを適切な状態に導き、傷んだ髪に生命感を呼び覚ますヘアケア商品となっている。
枝毛や切れ毛を直したい人はもちろん、髪の健康状態が気になる人は、トレハロース配合の「バイオフュージョン」シリーズを使って、タンパク質の歪みを補修するところから始めてみてはいかがだろうか。【東京ウォーカー】