4月26日にいよいよまちびらきを迎えるグランフロント大阪。その中核施設・北館の「ナレッジキャピタル」が一足お先に報道陣に公開された。IT編に続き、本体のナレッジキャピタルについても詳しく紹介する。
ナレッジキャピタルは企業と技術者、研究者、一般の人などがともに手を取り合って新しい価値やものを創造することを目指し作られた知的創造拠点。その中心となるのが「The Lab. みんなで世界一研究所」。企業や研究機関、大学などが出展、訪れる人と共に世界一を目指して活動する場だ。「アクティブラボ」「カフェラボ」「イベントラボ」から構成される。
2、3階には開発段階の製品や活動を展示する「アクティブラボ」が設けられる。企業のコラボレーションや大学の研究など、未来を感じさせるプロジェクトは夢がいっぱいだ。オープニングの特別展示として人間国宝の桂米朝さんを細部に至るまで再現した人間型ロボット「米朝アンドロイド」を6月16日まで展示。
1階の「カフェラボ」は自由に利用できるカフェ。テーブルにはタブレット端末が設置され、カフェラボだけのコンテンツや、電子書籍を見ることができる。奥のイベントスーペースではワークショップなども開催、知を通じた人との交流が期待できる。
地下1階はイベントラボ。展示会や催し、企画展などを通じ、最先端技術やデザイン、アートなどを紹介するイベントフロア。9月1日(日)まではオープニングイベントとして「THE 世界一展」を開催。日本にしかない文化や技術などの世界一や日本国内の世界一アイテム、今年行われる伊勢の式年遷宮から知る日本の心と技など幅広く展示。日本が生み出したすばらしい世界一を知ることができる。
4階の多目的劇場「ナレッジシアターはイベントや新商品発表会、セミナーなどさまざまな情報発信に利用することができる。こけら落とし公演はロボット演劇「銀河鉄道の夜」、米朝アンドロイドも出演する落語会「米朝一門会」。そのほか梅田界隈では最大級の規模を誇るコンベンションセンターや会員制のサロン、ワークスーペースなどもある。
さらに1階から6階のフューチャーライフショールームでは様々な業種の企業や大学が未来型の生活を提案。買うだけ、見るだけの店舗ではなく、学んだり、発見したりワクワクする体験が待っている。コカ・コーラの歴史や商品、プロモーション情報が体験できる「コカ・コーラウエスト ハピネスラボ」やクライミングジムも備えた「好日山荘グランフロント大阪店」、「住む」をテーマにした「積水ハウス住むフムラボ」など、いずれもじっくり楽しみたくなるショールームが並ぶ。
【取材・文・撮影=ライター 鳴川和代】