自伝『キース・エマーソン自伝』も発売中! 「プログレッシヴ・ロック」を牽引したキース・エマーソンにインタビュー

関西ウォーカー

NHKの大河ドラマ「平清盛」の音楽を担当した吉松隆氏の還暦コンサート「鳥の響展」で再演されるオーケストラ版「タルカス」を聴くためにキース・エマーソンが来日した。

_吉松隆氏編曲のオーケストラ版「タルカス」をご覧になっていかがでしたか?

キース「すばらしい、のひと言だよ。あれだけ大勢のオーケストラに自分の作った曲を演奏してもらうのは、やっぱり格別の想いがあるね。アーロン・コープランドも自分の曲を大勢のオーケストラが演奏するのを聴いて感動したという話を聞いたことがあるけど、僕もまったく同じことを体験した気がするよ」

_そういえばご自身も「スリー・フェイツ・プロジェクト」というオーケストラのプロジェクトでCDを発表していますね。

キース「マーク・ボニーラとやっているプロジェクトで、僕自身がこれまでに作った曲をオーケストラ用にアレンジして演奏している。そこではもちろん『タルカス』もやっているけど、僕の方はコンチェルト仕立てになっているんだ」

_ご自身の自伝『キース・エマーソン自伝』が日本で発売されました。

キース「そうなんだ。とても嬉しいよ。自伝は6年かかって僕自身が書いたんだよ。僕の母親が僕に関する記事をかなり丁寧に収集しファイルしていてくれたのでとても助かった(笑)。かなり細かいことまで書いてあるから楽しんでもらえると思う」

_今後はどのような活動をされていくのでしょうか?

キース「実は僕の曲を演奏するオーケストラで指揮をする話があるんだ。指揮は初めてなので、家に帰ったらちょっと指揮の勉強もしなければならないんだよ(笑)。それから秋頃にはまた日本に来るかもしれない。まだ秘密だけど、おもしろいことができるといいと思っている」

【取材・文=岩本晃市郎/通訳=川原真理子】

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