2011年に話題騒然となった幻の写真集「女々男子 ∞(めめだんし エイト)」で注目を浴び、世間に存在を認知された“男の娘(おとこのこ)”。レースやフリルなど女の子の好む可愛らしいものをこよなく愛し、自分も女の子の姿をしてオフ会などを開く女装男子のことだ。今、この“男の娘”が密かに増殖中らしい。
今回、2009年のオープンから今もなお、男の娘業界の最先端を突き進む「男の娘カフェ&バー NEWTYPE」が、女装メイクを真面目に基礎から教える「男のメイク教室」を4月より開校した。女装がアンダーグラウンドな世界から抜け出せない理由の一つでもある「メイク技術」に注目し、女装男子のメイク技術の向上を目的としているという。
受講生は予想を遥かに上回る30名ほどが集まったそうで、クラスは満員御礼。会社帰りでYシャツ姿のサラリーマン受講生も多く、さながら社員研修のようだ。自身もモデルを務めるNEWTYPE代表の茶漬けさんに、男のメイクのポイント伺ったところ、女装メイクは女性のメイクを真似るだけではダメだという。
■男性の肌は皮脂が多いので、女性よりも特に脂の量に意識を払い、化粧前の下処理が必要
■男性の顔は凹凸がはっきりしているので、彫りを控えめにして、全体的にふんわりと仕上げること
■濃い眉毛は潰して整え、ヒゲを消すなど、女性のメイクが足し算なら、男性のメイクは引き算である
「男のメイク講座」では、こういった男性特有の肌環境に合わせたメイクの技法からウィッグの扱い方まで、順を追って学んでいくことができる。
プロのメイクアップアーティストが講師を務める本格的な内容だ。
受講生は意外にも化粧品を持ったことも、鏡でじっくり肌を見たこともない、全くのメイク初心者が多いという。最初の実習ではファンデーションをペンキのごとくベタッと塗りだしたり、ムラなく塗るの意味さえもわからない状態だそう。しかし、回を重ねるごとに自ら質問ができるレベルにまでみるみる成長するそうだ。
現在、6コース8講座となっており、受講料は会員制で1講座120分1万円(入会金2万2575円、月会費1575円/月が別途必要)。今後はヴィジュアル系メイク講座や、ファッションセミナーなど、様々な女装を応援する講座・セミナーを展開していく予定だ。自己表現の仕方はますます自由な時代に!少しでも興味を持ったら一度チャレンジしてみてもいいのでは!?【東京ウォーカー】